ブルーチップ ベトナム投資ニュース

David Frenandez博士との会談で、ズン首相は

ベトナムの成果及び経済社会発展目標を説明すると同時に、

インフレ及び貿易赤字などの、2008年のベトナム経済の目先の困難について分析・評価した。

グローバル金融分野の専門家としてDavid Frenandez博士は
ベトナムのマクロ経済安定化に関する諸問題を率直に相談した。
ドルレートという、ここ数日のホットな問題について相談する際、
ズン首相は現在の国際収支及び全体経済状況に基づき、
ベトナムドン切り下げを行う理由がないと肯定した。

ベトナムは現段階でのベトナムドン切り下げの影響を分析・研究し、
このことは有利でないという結論を出した。

ズン首相は、全般的にベトナムドンの価値は市場の需給関係によって決定されるとコメントした。
市場は多くの圧力を受けているにもかかわらず、
2008年初の5ヶ月でベトナムの全体国際収支は約10億ドルの余剰になった。
現在、国家中央銀行に公開されるドルレートの変動率は±1％のみで、
2008年の予定レベルである±2％より低い。

ズン首相は、現在の外貨準備高でドル・ドンレートの変動率を
合理的かつ柔軟に調整すべきだと確信している。
とりあえず、予定通りに±2％レベルに接近する可能性がある。

また、ズン首相は現在自由市場での為替レートは
国家中央銀行に公開される正式な変動範囲内に入らないと認めた。
しかし、首相はこの問題は国際収支の外貨需給バランスの崩れのためではなく、
噂、投機及び商業銀行の業務に起因したとコメントしている。

ズン首相によれば、海外市場でベトナムドンは20％～40％レベルで
切り下げられると予想されているが、この予想は根拠がないということである。
一方、首相はこれまで国家中央銀行は、非正式な外貨市場へ
直接的な干渉手法をまだ行わないと肯定した。

現在、首相は自由市場での外貨両替店を案内・検査し
外貨投機を防止することを管理当局へ指導している。
法律では、これらの両替店は外貨を経営することが出来ない。

国家中央銀行のこの間の干渉手法について評価する際、
首相はこれらの手法は全面ではなく、一部の市場のみを通して行われたのみとコメントしている。
よって、今後国家中央銀行の干渉は、より大きな規模、より高い頻度で行われる。

首相は、ベトナムは現在の外貨準備高で
海外投資家の外貨移動活動を通常に行うことを確保することが出来ると肯定した。

特に政府は早めに外貨準備高(ドル)を公開する。
本来、国家中央銀行はこの情報を世界銀行とIMFのみへ供給する。
しかし、国民の信頼を強化するため、首相はベトナムの外貨準備高を
常に具体的に公開する研究を行うことを国家中央銀行へ指導する。

首相はその他、ベトナムはチェンマイ・イニシアチブに従う外貨割当を使用できる
ということをよく理解している。
しかし、現在ベトナムはこの割当を使用する必要がない。

グェン・タン・ズン首相によると、ベトナムドンの価値を安定化させるため、
2つの重要な問題があるという。

一つ目は、銀行システムの安定についての国民の信頼を強化すべきであること。
二つ目は、預金金利は魅力的でなければならないこと。
首相はこの2つの問題を早めに実施することを指導する。

首相は一方、海外直接投資(FII)を監督することは不要であり、
ベトナムが属している市場経済体制、及び、国際加入約束に反すると言った。

インフレ問題について、
首相はインフレは引き下げると約束したが、
短期でインフレを大きく引下げるのは不可能である。
2010年までにインフレは一桁へ引下げられる(そのように早く達成するための努力をする)。

この会談が終わった時、David Frenandez博士は、
ベトナム政府の客観的なメッセージを海外投資家へ送り
政府の管理及びベトナムの経済発展に対する信頼を高めるため、
この重要な会談の内容のブルームバーグ雑誌への掲載を、ズン首相に申請し認めてもらった。
(終)