【週間分析レポート】 6月15日号
市場全体
25営業日続落した後、VNインデックスは先週末の2営業日で反発した。
証券会社へ来て興奮して株を買う投資家は多くなっているようである。
もっと重要なのは市場の流動性が改善されていることだ。
回復傾向を肯定するのは早すぎるにもかかわらず、確かに市場は良くなっている。
中小型株はボトムを形成させれば、市場は下落傾向を抑えられるだろう。
今週に市場は続落する場合にも、中小型株は10~15%下落しにくい。
しかし、本当の回復があるため、ブルーチップ銘柄は先導しなければならない。
また海外投資家は重要な役割をもつ。
市場は回復するため、テクニカル問題とマクロ経済問題という2つの主な抵抗を乗り越えなければならない。
SSI、STBとVNM等の多く売り投げられている銘柄が買われたら、市場はテクニカル問題を乗り越え回復することが出来る。
一方、マクロ経済についての基本要素は続けて改善されるべきである。
ベースレートは12%から14%へ引上げられたことは、政府のインフレ抑制に対する強い決心を表した。
しかし、高い金利は証券市場へ小さくない影響を、企業の利益へ圧力を与える。
下半期にインフレが抑制される可能はまだはっきりしたわけではなく、担保株の量はかなり大きい。
市場では、いつも楽観と悲観という2つの心理が存在している。
どちらの方が勝ったかは、次の営業日で表される。
短期には金利引き上げは株価を下落させるが、
政府は金利ツールの使用で、為替レートを守る決心をするというメッセージをもたらした。
これは中長期において非常に良い情報である。
一方、近い将来に株価変動率を拡大するという噂が出ている。
国家証券委員会はこの案を財務省へ提案したが、
この決定は財政市場、及び、債券市場が安定するまで遅延させられる。
市場は短期の上昇傾向を迎えているようだ。
金は金市場から証券市場へ流れているという情報もあった。
これは超短期の流入資本であるにもかかわらず、喜ぶべき兆しである。
どうしても我々は市場のボトムを短期に見る。
但し、最も困難な時点は上場企業の第2四半期業績が発表される7月~8月である。
第2四半期の利益はあまり楽観でないと予想されるため、上昇傾向は長く続かないだろう。
現在、我々はテクニカル的な回復を見られている。
今後の動向はなかなか予想できない。
ホーチミン証券取引所
市場取引の総売買高は3,091万8,210株に達し、前週比365.64%増。
総売買代金は8,748億6,000万ドンに達し、324.69%増。
テクニカル分析
● VNインデックスは370.45ポイントまで下落した後、反発し372.68ポイントに止まっている。
インデックス線はボリンジャー・バンドの下バンドを離れ中に推移し、5営業日移動平均線に当った。
● MACDは-34.6へ小幅上昇しシグナル線との間隔を縮小した。
● RSI(14)は9.2まで上昇した。
市場は大幅下落しているにもかかわらず、より楽観的な兆しが出ている。
MFI(14)はゼロレベルに長い間止まっていた後、20.8まで上昇したことは、
新しい流入資本が市場へ流れていることを表した。
● アルーンダウンは85.7へ下落したので、市場を引下げる力は弱くなっていると言える。
しかし、アルーンアップはゼロレベルにまだ止まっている。
● DI-線とDI+線は大幅乖離した後、集中する兆しがある。
ADXは75まで上昇し下落する兆しがまだ無いので、現在の下落傾向はまだ強いである。
アドバイス
±2%という株価変動率は市場の流動性を抑制する抵抗力である。
市場は数日続伸することが出来るが、株価変動率が拡大されれば、この上昇傾向は維持できるか?
投機家は新しい波が出れることを見当たり買いに入れているが、
長期投資家は買いチャンスをまだ待っているようである。
VNインデックスが続伸すれば、一部のインジケータは買いシグナルを見せるが、
現時点殆どのインジケータは買いシグナルをまだ指さない。
ハノイ証券取引所
市場取引の総売買高は1,541万1,700株に達し、前週比205.54%増。
総売買代金は3,066億8,000万ドンに達し、154.89%増。
テクニカル分析
● VNインデックスと同じHASTCインデックス線も
ボリンジャー・バンドの下バンドを離れ中に推移している。
しかし、インデックス線は20営業日移動平均線の近辺へ推移しているので、
ハノイ証取の回復可能はより高いと言える。
● MACDはシグナル線を下から上へクロスした後、-11.9へ上昇した。
市場は均等レベルへ回復する可能性がある。
● RSI(14)は18.37まで上昇した。
一方、MFI(14)は20まで上昇している。このことは、新しい流入資本が市場へ流れていることを表した。
● アルーンダウンは85.7へ下落したので、市場を引下げる力は弱くなっていると言える。
しかし、アルーンアップはゼロレベルにまだ止まっている。
● DI-線とDI+線は強く集中する兆しがある。
ADXは73で止まり反落する兆しがあるので、下落傾向は弱くなっている。
アドバイス
HASTCインデックスの下落速度は、VNインデックスより速いため、
HASTCインデックスが先に回復したことは驚くようなことではない。
HASTCインデックスが先週末の3営業日で上昇したことは、市場の力が非常に強いということを表した。
毎日の売買高と売買代金は平均レベルへ戻っているので、
ハノイ証取の取引は活発になる可能性がある。
しかし、ホーチミン証取の流動性は続けて低ければ、
HASTCインデックスは続落する可能性もある。
(終)
Vneconomy.vn 2008年6月15日