【週間分析レポート】
市場全体
株価変動率と市場の流動性についての多くの意見が出された後、
国家証券委員会は6月19日より両所の株価変動率を1%拡大すること(ホーチミン証取:±3%、ハノイ証取:±4%)を決定した。
前週の上昇傾向が引き続き先週頭の2営業日は上昇したが、水曜日より再び下落傾向に陥った。
ホーチミン証券取引所
前週末比、VNインデックスは6.66ポイント(1.79%)下げた。
2008年6月20日の終わりにVNインデックスは366.02ポイントに達した。
先週の市場取引の総売買高は5,452万3,050株に達し前週比76.35%増えた。
総売買代金は1兆7,390億ドンに達し前週比98.77%増加した。
テクニカル分析
VNインデックスは382.07ポイントまで上昇した後、反落した。
現在、VNインデックス線はボリンジャー・バンドの下バンドと真中線の間に推移しているので、
今後の傾向はまだ不明確であると言える。
・MACDは-27.2へ小幅上昇し、シグナルの上に推移しているが、シグナルとの間隔を縮小する兆しがある。
しかし、市場の回復の兆しは見られている。
・RSI(14)は17.8へ下がったことは、市場が弱くなっていることを表した。
一方、MFI(14)は63.4へ上がった後、57.9へ下落する傾向にあるので、
市場へ投入された資本は退出している兆しがある。
・アルーンダウンはピークへ戻っているので、市場を引き下げる力は主動を占めている。
またAルーンアップがまだゼロで止まっていることは、
市場が上昇する真の原動力がないということを指した。
・DI+とDI-は乖離を続けている。
DI+は17まで下がった。一方、DI-は65に止まっている。
ADXは70へ小幅下落したが、現在の下落傾向は弱くなる兆しが無い。
アドバイス
VNインデックスが6月12日から17日まで上昇したことは、ブル・トラップ(上昇罠)のようである。
先週のコメント通り、市場は数営業日上昇したが、
株価変動率が拡大される時にこの上昇傾向を維持させることが出来なかった。
現在、株式供給源は、一部の投資家の利益現実化と、銀行の担保株から出ている。
先週頭に買われた株が今週頭に口座に戻るので、今週頭の数日に供給源は増加すると予想されている。
多くの投資家は資本を確保するため、損切りするだろう。
市場は今度の売り投げと技術的な売却圧力に抵抗することが出来るだろうか?
この状況、VNインデックスは350ポイントへ早く下落するだろうか?
ハノイ証券取引所
前週末比、VNインデックスは0.69ポイント(0.62%)下げ110.4ポイントとなった。
先週の市場取引の総売買高は1,524万1,500株に達し前週比1.1%減った。
総売買代金は3,442億9,000万ドンに達し前週比12.26%増加した。
テクニカル分析
・HASTCインデックス線はボリンジャー・バンドの真中線に当った後、
下バンドへ下向いている傾向であるので、市場は下落傾向を継続する兆しがある。
しかし、MACDはシグナル線を下から上へクロスした後、
まだシグナル線の上に推移しているので、市場の回復の兆しがないということではない。
・RSIは31まで上がった後、25.7へ下落した。
MFIは28.4へ上昇した後、横ばい向いているので、市場へ流入する新しい資本は止まっているが、
流入した資本はまだ退出しない。
・アルーンダウンはピークで維持せず50まで下落したので、市場引下げ力は弱くなっていると言える。
一方、アルーンアップはゼロで止まっているため、市場引き上げ力はまだ出ないことを指した。
・DI+とDI-は集中する兆しがはっきりと出ている。
しかし、DI-は48まで下落した後、再び上昇し55となった。
またDI+は23で止まり下落する傾向がある。
ADXは63まで下がったので、下落傾向の優位性はなくなっている。
アドバイス
市場の回復は多くの投機家の関心をひきつけている。
この投機家勢力は、回復の可能性を引き起こし、現実に上昇傾向を形成させる可能性がある。
しかし、長期傾向はまだ形成しない。
ここ数日の取引から見て、我々は時点を慎重に選び投資戦略を作成すべきである。
しかし、市場がどうのように動くか、はっきりと分かるまで待つ方が良いだろう。
この待ちは投資家を株をより少し高い価格で買わせるが、この投資戦略はリスクを縮小することが出来る。(終)
出典:www.tinnhanhchungkhoan.vn