【証券】有効な株式市場安定化策 打ち出せず
先日ホーチミン市で、市場安定化を議題とした会議中、
国家証券委員会、投資ファンド、証券会社は、市場安定化ファンド設定案を提出するなどしたが、
有効策は示せなかった。
現在の市場状況には証券市場安定化ファンド設立は可能であるか。
市場メンバーをこの案を拘らせる理由は何だろうか。
証券経営協会の総秘書であるグェン・タイン・キー氏は、
この課題について雑誌「証券投資」の記者と対談した。
記者) 最近行われた市場メンバーとの会議で、
証券経営協会もこのアイディアについて発表したと聞いています。
証券市場安定化ファンドを設立する基礎は何でしょうか?
キー氏) 以前、当協会は管理当局へ証券市場安定化ファンド設立案を提言しました。
調査を通して、我々は韓国、台湾と香港等の国では
証券市場の初期段階で証券市場安定化ファンドが設立され、
このファンドは困難な時期に市場へサポートするある程度の結果を得たという
経験が分かりました。
市場が大幅下落する際、
このファンドは市場へ干渉し投資家の心理を安定させることができるので、
これは良いアイディアだと思います。
政府及び各機関からもサポートがあれば、
このファンドは市場へより良い影響を与えることができます。
しかし、ベトナムの現在状況には市場メンバーはファンドを活動させるため、
株又は債券ではなく、現金で出資しなければならないので、
ファンドの使用・運用はかなり複雑です。
このファンドを運用するため、良い運用規制、執行役員会、各メンバー間の統一、
利益(損失)の分割についての具体的な規定などがあるのは必要な条件です。
最も難しいのは、公平的な体制があるため、ファンドをどのように運用するか?
ということです。
もう1つのチャレンジは、
他国の証券市場では株価操作状態が非常に少ないが、
ベトナムではこの状態は注意すべきレベルであるということです。
ファンドがあるにもかかわらず、
市場はまだ多くの消極的な問題が存在すればファンドは積極に干渉しにくいでしょう。
記者) もしファンドを設立すれば、合理的な出資形式は何でしょうか?
キー氏) 各会社は市場メンバーとして出資しなければなりません。
現在、ベトナム証券市場は
上場企業300社以上と証券会社・ファンド運用会社100社以上があります。
その他、政府は株式会社化の資本余剰金の一部をファンドへ出資することも考えます。
実際には、ベトナム外商銀行(VCB)とバオベト保険のIPOを通して
政府はかなり大きな資本余剰金を獲得しました。それは全て投資家の金でしょう。
この金額は収益のために投資されますが、
市場に対する責任を負うために使用されれば合理的でしょう。
また多くの上場企業はこの間新株発行によって大きな資本余剰金を獲得したので、
株価に対する一部の責任を負うべきです。
投資家の証券投資所得税金の一部をファンドへ出資することも考えられます。
記者) 証券市場安定化ファンドの活動は国家資本投資経営総公社(SCIC)の
この間の問題を繰り返すと心配する多くの意見があります。
この意見にはどうお考えですか?
キー氏) この間、政府はSCICを通して証券市場へ干渉しました。
市場が大幅下落する時、この干渉は必要だと思います。
このことは、政府は証券市場に関心を持っているというメッセージを伝えます。
しかし、市場への最も重要なサポートはマクロ経済を安定させることです。
先日政府は証券市場を安定させるため、指示第20号を発行しました。
マクロ経済からの積極的な兆しと共に、
この指導は投資家の市場に対する信頼を高めます。
SCICの経験から、1つの機関は多くの任務を担えば、
その全ての任務をスムーズに実現しにくいということが理解できます。
SCICは証券市場へのサポートの他、他の重要な役割があります。
一方、証券市場安定化ファンドは
証券市場へサポートしながら経営するという目標しかに集中しません。
記者) この前、国家証券委員会は証券市場安定化ファンド設立案を出しましたが、
研究するレベルに限りました。
今は、研究から実現に変わるための適合的な時点ですか?
キー氏) 国家証券委員会は証券市場安定化ファンド設立案を作成しましたが、
まだ成功しません。
このファンドを設立する時の最大な困難はファンドを専門機関のように管理するため、
具体的な規定を発行し、又は投機性及び株価操作を減らすために
市場を厳密に管理しなければならないということです。
また、市場メンバーは利益がなければファンドへ出資することができません。
現在、彼らは存在するため、活動費用等を節約しなければならなりません。
出典:雑誌「証券投資」2008年6月27日