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2008年07月28日

【証券】原油高騰はポートフォリオ再構成のチャンス


以下は、ロイヤル国際証券(IRS)の投資社長、ハー・チュン・ヒェウ氏のコメント

各企業は、ガソリン・オイル代の高騰の影響を受けるため、
証券市場も多少の影響を受けるだろう。
しかし、どこまで影響されるか?ということは、
企業の特徴(活動形態、経営分野、技術等)に基づく。
VNインデックスの各銘柄は、
この前に設立したボトムより深く下落する時まで下がるという意見もあった。
しかし私は、市場は企業別の業績によって、
それぞれの銘柄を調整する方が良いと思う。

エネルギー費が、製品コストの高い割合を占める企業は、
困難にあうはずだ。
その他、一部の大手企業で調べたところ、
借入資本の金利が、第3四半期頭より引上げられたということなので、
経営効果が低い企業は、明らかな影響を受ける。
製紙、ゴム、プラスチック、電気設備、
食品加工等の企業はエネルギー使用需要が高いので、
技術への大きな投資(総費用の8~10%)がなければ、
経営業績はかなり大きな影響を受けるはずだ。

逆に、技術投資を重視する企業、又は他産業の企業は
ガソリン・オイル代の高騰からあまり影響を受けない。
例えば、教育、労働サービス、コンサルティング、
金融等の分野である。

注意したいのは、前回の株価下落では、
多くの銘柄が下落し過ぎたということである。
私はガソリン・オイル代の引き上げは、当然なことだと思う。
よって、これは、我々技術・管理・財務の能力が、
充実する企業を選択する方向に向かって
ポートフォリオを再構成する良いチャンスだと思う。

(終)


出典:雑誌【証券投資】7月25日


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