【証券】IPO低迷はM&Aのチャンス
中央企業改革開発指導部によると、年初6ヶ月に全国で
国営企業62社は、一構成員有限会社への相識変更、新規設立、
株式会社化、売却、レンタル、解体等の形式で整理されたという。
これまで株式会社化を行われた国営企業の総数は3,786社である。
しかし、2008年初から現在まで僅か30社しかは
株式会社化を行われなかった。
2008年に株式会社化を計画した企業の大部分は、
2008年末6ヶ月、2009年と2010年に株式会社化を行うため、
手続きを促進している。
ベトナム縫製・繊維グループの取締役会長であるレー・コック・アン氏は、
“現在、当グループは株式会社化を計画している子会社が6社のみあり、
この6社とも手続きを既に完成させた。市場は困難にもかかわらず、
2008年末までに当グループの子会社は株式会社化を行う。
政府の指導に従う親会社の株式会社化も2009年初に行われる”、
と言った。
ベトナム電力グループ(EVN)によれば、2007年に同グループは
当初計画した子会社24社のうち、9社のみの株式会社化を
行ったということである。
遅れた原因は、EVNの子会社の株式会社化に関する
一部の主張が変わり、また首相の指導により電気販売会社8社は
株式会社化を一時中止したためである。
2008年にEVNは子会社8社の株式会社化を努力する。
多くの理由で、市場へ商品を出す過程は低迷している。
このことは投資家(特に海外投資家)の心理へ
ある程度の影響を与えるだろう。
一方、IPOの遅延は企業の資本調達を困らせている。
しかし、この企業の困難は多くの他企業のチャンスである。
テンベト証券の戦略顧問であるSpencer White氏によると、
IPO計画は続けて遅延する可能性があるが、
これは国内の民間企業・小企業(特に多国企業)に対する
良いチャンスということである。
IPO市場の低迷はM&A市場へのチャンスである。
工商省の競争管理局の評価によると、
今後ベトナムでのM&A活動は30～40％/年成長するという。
2007年、TigerInvest社のサイトで約200件の投資チャンスを
紹介したが、現在約600～800件は維持されている。
一方、計画投資省の海外投資局は、M&A活動は
数量も規模も発展していると評価した。
2010年までの50万社発展計画の中、ベトナム企業総数の
35～50％はパートナーに合併される見込みである。
(終)
出典：雑誌「証券投資」