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2008年08月04日

【週間分析レポート】


1) 市場全体

金利・為替レートの動向

ベトナム投資開発銀行、ベトナム工商銀行、サイゴン商信銀行等の
大手銀行は金利を引下げた後、市場での金利は積極に動いている。
これは企業の生産経営活動へ積極的な影響を与える動態である。
一方、ドル・ドンレートは16,800~16,850のレベルを巡り、
安定している。

ブルーチップ銘柄の魅力

先週、大きな資本はDPM、STB、HPG、PVD等のブルーチップ銘柄へ
投入された。この4銘柄の売買代金は総売買代金の約40%を
占めた。しかし、供給力が大き過ぎて、週末営業日でSTBとPVDは
ストップ安した。逆に、第2四半期の業績が好調であったDPMと
HPGは続伸している。

投資家の心理は安定

先週、供給が大幅増加したにもかかわらず、
需要力は続けて拡大し市場を支えた。
このことは投資家の安定的な心理を表しただろう。

海外投資家の動向

先週、海外投資家は買越を継続した。買越した株式総数は
そんなに大きくないが(36万5,510株)、購入総額は
売却総額の2倍弱に達した。
彼らに大きな買いを入られた銘柄はDPM、HPG、PVD、FPT等。
逆に多く売られた銘柄はAGF、PET、SAM、PVT、VTO等。

上場企業の第2四半期業績

2008年7月30日までに、ホーチミン証取は上場企業147社から
第2四半期の財務諸表を受取った。
このうち、115社の財務諸表は既に公開され、32社の財務諸表は
検査されている。その他、9社は財務諸表提出の遅延を申請した。
銀行銘柄(ACB、STB)と他のブルーチップ銘柄(VNM、HPG、VSH等)は
好調な業績、良い成長率と高い収益率を見せた。
これらは、市場の変動に対する強い抵抗力及び潜在力を持つ企業である。
一方、建設・不動産の一部の銘柄(HDC、VC2、VC5、VC6、DCC等)、
水産・農産物産業の一部の銘柄(ABT、ACL、TSC、DBC等)と
製紙産業の銘柄(HAP、YSC)は良い成長率に達した。
現在、これらはインフレ、高い金利、燃料高騰などによって、
多くの困難に会っている産業である。

2) ホーチミン証取

先週、VNインデックスは最初4営業日で続伸し、
週末営業日で反落した。
前週末と比べ、VNインデックスは17.65ポイント(4%)上がった。
市場取引の総売買高は約7,550万株に達し、前週比40%増。
総売買代金は2兆3,990億に達し、前週比8%増。

VNIndex1.png

※ コメント

先月と比べ、VNインデックスは約9%上昇した。
また、市場の流動性が良くなっている。
マクロ経済はかなり多くのリスクが潜在しているにもかかわらず、
積極的な進みを続けている。この要素は機関投資家に関心を
持たれている。今後、彼らの動態は市場へ大きな影響を与えるだろう。
銘柄による選別化は深く進んでおり、今週にも続ける。
投資家はポートフォリオを再構成している最中なので、
ファンダメンタルズ分析による長期投資戦略は流行っているようだ。

3) ハノイ証取

先週、HASTCインデックスは上昇2営業日と下落3営業日があった。
前週末と比べ、HASTCインデックスは2.87ポイント(0.36%)下がった。
総売買高は3,900万株に急増し、前週比41%増。
総売買代金は1兆2,830億ドンに達し前週比20%増。
好調な業績があったVSPは連日続伸し、ハノイ証取の現象になっている。

HASTCIndex1.png

※ コメント

投資家の慎重な心理は市場を覆っている。銘柄による選別化は
続けて進んでいる。買注文は好調な業績があった銘柄に限り、
集中するだろう。

(終)
出典:FPT証券


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