【週間分析レポート】
1) 市場全体
多くの好材料
先週、市場は多くの好材料を受取った。
8月14日、財務省・工商省はモデルA92ガソリンと灯油を
それぞれ1,000ドン/リットル値下げることを公開した。
その後、国家証券委員会は両所の株価変動幅を8月18日より
拡大する(ホーチミン証取は±3%から±5%へ、ハノイ証取は
±4%から±7%へ)ことを発表した。
これらの好材料は投資家を興奮させ需要力を増加させた。
株価変動幅の拡大は良い兆候であり、管理当局が市場傾向について
かなり楽観的な評価を持っていることを表した。
資本の流れ
多くの投資家は金市場と預金から資本を抜き出し、証券市場へ
投入しているようである。また、一部の証券会社は市場の流動性を
高めるため、証券担保貸付活動を再開し始まっている。
海外投資家の動向
海外投資家は、上げ相場で売るという投資戦略を維持して、
先週に売り越した。具体的には、市場取引では売却高は
購入高の2倍、相対取引では売却高は購入高の3倍に達した。
新しいチャレンジ
ここ2週間で、投資家はブルーチップ銘柄に集中するという投資戦略を
選んだため、銘柄による選別化は確かに起きていた。
しかし、先週末の2営業日で殆どの銘柄はストップ高し、買注文が
取引ボードにあふれて、売り注文が滅多にないという現象が出ている。
この現象は市場を過熱させ、流動性を保持しているにもかかわらず、
調整危機が潜在しているだろう。
2) ホーチミン証取
先週、VNインデックスは5営業日続伸した。
前週末と比べ、VNインデックスは44.66ポイント(10%)上がった。
先週の市場取引の総売買高は8,662万7,890株に達し前週比23.04%増。
総売買代金は3兆160億ドンに達し前週比22.8%増。
※コメント
DPM、HPG、FPT等のブルーチップ銘柄は引き続き投資家の関心を
惹き付けて市場の支持力を生かしている。
現在、VNインデックスの強い抵抗レベルは489ポイントである。
しかし、投資家が楽観的な心理を持ち、流入資本が証券市場へ
戻っていることはVNインデックスをこの抵抗レベルを乗り越えさせるだろう。
3) ハノイ証取
先週、HASTCインデックスは5営業日続伸した。
前週末と比べ、HASTCインデックスは16.33ポイント(12.07%)上がった。
先週の市場取引の総売買高は3,528万9,900株に達し前週比2.97%増。
総売買代金は1兆1,507億ドンに達し前週比6.31%増。
※コメント
今週VNインデックスの上昇傾向に伴い、HASTCインデックスは
153ポイント(フィボナッチ50%)を乗り越えることは簡単だろう。
(終)
出典:BCC編集