【銀行】法定準備金の金利引き上げは銀行株へ即影響
8月29日、国家中央銀行は信用機関の法定準備金の金利を
9月1日より1.2％/年から3.6％/年へ引上げる決定を出した。
以下は中小企業証券(SME)の副社長であるブイ・バン・クワン氏の
国家中央銀行の法定準備金の金利引き上げ決定に対する意見である。
(クワン氏はフランスのToulouse大学の経済学部及びアメリカの
Columbia大学院の国際商業学部を卒業した。
Morgan Stanleyの上級ファイナンス・コンサルティングとして
活躍した）。
銀行システム及び証券市場への影響
この決定は各銀行に対して、非常に良い情報である。
法定準備金は銀行の国家中央銀行に預金する金と同じである。
この決定によると、法定準備金の金利は200％上がるという。
それに伴い、年末時点、各銀行の業績は良くなるだろう。
よって、銀行株への目先の影響は積極である。
ベトナム証券市場は銀行株(ACB、STB)にてリードされているので、
市場全体は積極的な影響を受けるだろう。
銀行は貸付金利を切り下げる？
経済専門家の計算によれば、法定準備金の金利を3倍引上げたことは
銀行のコストを0.2％～0.8％削減するということである。
しかし、その削減コストの全ては貸付金利切り下げに
使用されるかどうか？ということは銀行によって違うだろう。
管理能力が低い銀行はこの間流動性が落ち資本が足りなかったので、
この削減コストを使って補助する。
しかし、各銀行はこの削減コストを貸付金利切り下げに使用し、
企業へサポートする方が良いと思う。
今後のベースレートの動向
ここ数週、多くの人は、国家中央銀行がベースレートを
0.5％切り下げることを期待していた。しかし、国家中央銀行は
9月にベースレートを14％/年レベルで維持することを決定した。
この決定は今後ベースレートを切り下げないという意味ではない。
ベースレート切り下げは市場へ金を供給する1つの方法であり、
国家中央銀行の金融政策実施計画に入っているだと思う。
多分、国家中央銀銀行はこの決定を出すための合理的な時点を
待っている。私は、近い将来に国家中央銀行がベースレートを
切り下げると判断する。
(終)
出典：asset.vn