【週間分析レポート】
1) 市場全体
CPIの動向
8月にガソリン・オイル代は大幅引上げられたにもかかわらず、
8月のCPIの上昇率は僅か1.56%のみであった。
その後、ガソリン代は2回で合計2,000ドン/リットル下がったので、
9月のCPIは低い見込みである。
つまり、インフレは安定しつつあるようである。
金融政策の動態
8月29日、国家中央銀行は、ベースレートを14%/年レベルで維持し、
法定準備金の金利を1.2%から3.6%へ引上げるという決定を出した。
インフレがまだ高い背景、この決定は合理的であると評価されている。
法定準備金の金利を引き上げる目的は信用機関へコスト削減をサポートし、
投資促進の効果を果たすためである。
この動態は、政府と国家中央銀行は金融引締め政策を維持する同時、
GDP成長という目標へ目指していることを表した。
投資家の心理
週末の最終2営業日でVNインデックスは反落したにもかかわらず、
売買高は増加した。よって、現在の需要力が非常に大きく、投資家の
心理が安定していると言える。
海外投資家の動態
先週、海外投資家は売買を高水準で続けた。
彼らが売越したことは、チャンスをより合理的な価格で
待っているという意味である。
株価上昇の影響
最近の株価上昇は、REE、SAM、DMCとVNM等の資産運用リスク予防を
積立した一部の企業へ積極的な影響を与えると言われている。
2) ホーチミン証取
先週、VNインデックスは上昇3営業日と下落2営業日があった。
前週末と比べ、VNインデックスは12.12ポイント(2.3%)上がった。
先週の市場取引の総売買高は1億3,687万9,320株に達し前週比4.8%増。
総売買代金は5兆7,780億ドンに達し前週比13.45%増。
3) ハノイ証取
先週、HASTCインデックスは上昇4営業日と下落1営業日があった。
前週末と比べ、HASTCインデックスは28.15ポイント(17.14%)上がった。
市場取引の総売買高は7,010万200株に達し、前週比13.08%増。
総売買代金は3兆2,742億8,000万ドンに達し、前週比26.06%増。
4) コメント
現在、証券市場は魅力的な投資チャンネルと評価されている。
金を持っている投資家は市場へ参加するためのより良いチャンスを
待っている。
原油価格が下がり、マクロ経済が安定している傾向であり、
また政府はインフレを抑制する決心を表したので、
投資家の心理は強くなっているだろう。
この時点、VNインデックスは520ポイント以下に下落する可能性が
低いと言えるだろう。
(終)
出典:BCC編集