【経済】今年の貿易赤字は200億ドルを上らない
毎月の貿易赤字は10億ドル以下に抑制されているにもかかわらず、
ここ数ヶ月、増加している傾向である。
具体的に、6月の貿易赤字は7億3,600万ドルのみであったが、
7月は7億5,300万ドル、8月は約8億ドルに増えた。
この問題に対して、9月4日に行われた政府の定期記者会見では、
工商省の副大臣であるグェン・タイン・ビェン氏は、
今年の貿易赤字を200億ドル以下に抑えるという目標は
達成可能であると発表した。
同氏によれば、年末の貿易赤字へ影響する客観的な要素は
3つあるという。
1つ目は、我々が輸入している一部の品目の価格は
下がる傾向である(例えば原油、ガソリン、鉄鋼、鉄鋼原料、肥料等)。
これは、年末の輸入金額を減少させる要素である。
2つ目は、年末の国内需要は第2四半期と7月、8月に
輸入された品物に依存する。こうした中、年初8ヶ月に
輸入された数量が前年同期の数量を大幅上回った品目は
多くある。
年初8ヶ月で数量で計算すれば、鉄鋼製品の輸入量は
前年同期比36%増えた。その他、鉄鋼原料、肥料、
ガソリン等の輸入量はそれぞれ46%、5%と13%増加した。
3つ目は、投資計画遅延、投資縮小、節約、浪費防止等の
政府の対策は多くの品目(特に資材、設備、原料)の使用需要を
縮小している。
“この状況が続けば今後の輸入は急増しない。
現在、工商省と他の省・産業は輸出拡大・輸入縮小についての
政府の指導を続けて実施ている“、とビェン氏は語った。
年初8ヶ月で輸出金額は443億ドルに達した。
残りの4ヶ月で、輸出金額は最低55億ドル/月
(6月と7月の実績より低い)に達すれば、
今年の輸出総額は約650億ドルとなる。
2007年の輸出総額(484億ドル)と比べれば、
成長率は34%以上に達するだろう。
ビェン氏によると、今年の輸出成長率は最初の目標(22%)と
調整目標(25%)を上回るはずであるという。
“今年の輸出成長率は30%を上る”と、ビェン氏は肯定した。
一方、輸入について、政府の観点と工商省の最近対策は、
多くの強い対策で貿易赤字を抑制するという決心を表した。
追最近8月29日、政府は輸出を拡大し貿易赤字を抑制するため、
税関・非税関政策とマクロ経済政策の徹底を指導する文書を
工商省へ出した。
その他、輸入を奨励しない品目の輸入を抑制する多くの対策は
適用されている。例えば、消費品輸入企業への資本貸付抑制、
輸入税率・特別消費税率・付加価値税率の引き上げ、通関時の
収税等である。
ビェン氏によれば、輸入品の品質検査強化、スタンプ・マーク貼付規定、
一部の品目の通関場所規定等の多くの非税関対策は
同時に適用されているという。
追最近、工商省は管理及び輸入制限が要る一部の品目に対する、
輸入許可書の自動発行制度を適用した。
しかし、ビェン氏は、通常年末時点で消費需要及び使用需要が
大きく増加するので、貿易赤字抑制は簡単でないとコメントした。
(終)
出典 : Vneconomy