【週間分析レポート】
1) 市場全体
アメリカ金融危機の影響は
多くの専門家によると、
アメリカの金融危機は
ベトナムの金融界へ直接影響を与えないといわれる。
ベトナム国内銀行の金融資産は主に国内資本が多く、
海外銀行にある決済預金・外貨預金は国内銀行の
総資産の1%~2%しか占めない。
しかし、アメリカ経済が不況に陥れば、
ベトナムのアメリカ向け輸出量の縮小が予想される。
海外投資家の動態
先週、海外投資家は9月18日の営業日以外に売り越した。
先週の売越し総額は1,910億ドン。彼らは世界の金融危機を懸念し、
株を売却したことが予想される。
主にDPM、FPT、PVD、SAM、SSI、SJSとVPL等の
ブルーチップ銘柄に集中して売買された。
CPIの動向
ズン首相の発表によると、9月の消費者物価指数(CPI)は
0.18%の上昇に留まり、政府のインフレ抑制政策は効果がみられた。
金利切り下げの期待
国家中央銀行(SBV)によると、SBVはCPIの動向に基づき、
ベースレートを調整する予定。
9月のCPI上昇率は大幅に抑えられたため、
多くの投資家は10月にベースレートの切り下げを期待している。
2) ホーチミン証取
先週、VNインデックスは2営業日上昇と3営業日下落した。
前週末と比べ、VNインデックスは36.94ポイント(7.76%)下落。
市場取引の総売買高は9,507万8,000株に達し前週比22.93%減。
総売買代金は3兆3,180億ドンに達し、前週比23.3%減であった。
3) ハノイ証取
先週、HASTCインデックスは2営業日上昇し、3営業日下落。
前週末に比べ、HASTCインデックスは14.88ポイント(9.26%)下落。
市場取引の総売買高は4,978万1,600株に達し前週比20.95%減。
総売買代金は1兆6,319億ドンに達し、前週比34.36%減。
4) コメント
CPI下落、ガソリン値下がり等などの好材料や
世界の金融市場などの悪材料が入り交じっている。
長期投資を目指す投資家は下げ相場で少しずつ買い、
逆に短期投資を目指す投資家は市場が回復する際に
買うほうが良いだろう。
投資家の心理が市場に大きく影響する現時点、
リスク回避のためには、世界金融市場の情報が
明確になった後の投資決定が良いと考えられる。
(終)
出典 : BCC編集