【銀行】小銀行はどうやって増資するか?
信用機関の定款資本についての規定141号によると、
商業株式銀行の最低定款資本は2008年12月31日までに1兆ドン、
2010年までに3兆ドンであると言われている。
国営商業銀行にとって、上記2期限の最低定款資本は3兆ドンである。
2008年12月31日の期限日は近々となるが、多くの小銀行は
可能な増資案をまだ立てれていない。
現時点、定款資本が1兆ドンを下る銀行は9行ある。
それらは、太平洋銀行、ダイア銀行、ベトナム商信銀行、ザーディン銀行、
キェンロン銀行、デーニャット銀行、ダイチン銀行、ペトロリメックス銀行、
ミースェン銀行である。
また、定款資本が3兆ドンを下る国営商業銀行はメコンデルタ住宅開発銀行である。
調査した情報によれば、国営商業銀行は増資で困難に会わないが、
商業株式銀行はどうやって増資するか?という問題に直面している。
① 利益余剰金による増資?
小銀行の2006、2007年の利益はそんなに大きくなかった。
例えば、ダイア銀行の2006、2007年の利益はそれぞれ165億ドンと
730億ドンのみであった。ザーディン銀行のは120億ドンと643億ドン、
ペトロリメックス銀行は125億ドンと410億ドンであった。
要するに、小銀行は利益余剰金を使って1兆ドンへ増資することは
なかなか無理である。
② 海外の戦略的パートナーへの株式売却?
数年前、ドンア銀行、ベトナム輸出入銀行、ベトナム技術商業銀行、
東方銀行等は海外の戦略的パートナーを見つかった。
海外の戦略的パートナーはこれらの銀行へ出資する他、
管理ノーハウを移転した。
しかし、それらの銀行はベースが良く経営状況が順調、販売網が広く、
長期的な戦略がある銀行である。
逆に、現在の小銀行は多くの問題がまだ存在し、リスク管理が弱く、
販売網が小さいので、海外の機関投資家のモニターに入り難いだろう。
③ 合併するか?
2008年8月8日、国家中央銀行は商業株式銀行の新設許可を
一時中止する文書を発行した。原則承認された多くの銀行は
設立を継続するか?止めるか?という2つの選択に迷っている。
これらの銀行へ出資するのは大手グループである。
よって、この背景、それらの大手グループは資本が不足している小銀行を
買収する可能性もあるだろう。
④ 新株発行?
これは、増資需要がある殆どの銀行に選択される方法である。
しかし、証券市場が安定しない現在、新株発行は必ず成功するということではない。
現在、OTC市場ではキェンロン銀行の株は、
1万1,000ドン~1万2,000ドンの株価で取引されている。
キェンロン銀行はアジア商業銀行(ACB)とサイゴン旅行
という大口株主があるにもかかわらず、流動性、発展展望等の多面で
評価すれば、同行の4,200万株の新株発行による増資案の成功を
保証するものがない。
ザーディン銀行、ベトナム商信銀行、ペトロリメックス銀行等は
大手銀行又は大手グループという大口株主があるので、
増資案には自信を持っている。
しかし、金融引締め政策が適用されている現在では、
資本を簡単に調達することが出来ないだろう。
⑤ そうしたらどうするか?
多くの小銀行の増資案は工夫に作成されたが、増資の期限日までは
僅か3ヶ月しか残らないので、これらの増資案の可能性は高くない。
国家中央銀行は増資の期限日を2009年第1四半期末まで
延期させる可能性があるだろう。
(終)
出典 : cafef.vn