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2008年10月14日

ハノイ市におけるFDIの諸問題


行政面積の拡大後、
ハノイ市は投資、商業、観光開発など
大きなチャンスに迎えている。

計画投資省外国投資局の統計によると、
2008年9月末まで新ハノイ市は1400外国投資案件を調達し、
投資総額が180億ドル以上である。
この数字によりハノイ市は、
ホーチミン市、Ba Ria-VungTau省の次、
全国で外国投資が3番目に多い都市となった。

全国で3番目に外国投資が多い都市

注目すべき点はハノイ市への投資内容は
工業生産分野・建設分野から
サービス分野、金融分野、銀行、
不動産開発分野へ急速に変更されていることだ。

外国投資管理局によると、
この投資先転換はハノイ市の現代化にあわせて
おきたことであるという。

一方、大きなオフィスビル、公園、遊園地等の不動産案件は
今後のハノイ市の新しい顔を作ることが期待されるが、
投資分野のバランスが取れない場合は、
ハノイ市の長期的な経済発展に影響を与える。

2008年の年初よりサービス、不動産分野への投資資金は
全体の60%~80%占める(以前、この割合が約40%しかない)。

それに比べて、
農林業の優先分野への投資額は全体の1%以下しか占めない。

諸問題に直面

Nguyen Thi Bich Van外国投資管理局によると、
ハノイ市への外国投資は様々な諸問題に直面している。
まず、経済のインフラ整備は弱い、
充分に開発されていない。

二つ目は人材力がない。教育が不足しているので、
直ぐ現代的な工業生産システムができない。

三つ目は外国投資案件の環境汚染が大きな損害を作り、
人々に危惧されている。

特に、最近、外国投資資金の配分先はバランスが悪く、
主にサービス分野、不動産分野に集中されている。
ベトナムの強みである農林水産の分野に投資される案件は
まだ僅か。

外国投資管理局の考えによると、
投資資金調達のためや
特にハノイ市へのFDI促進のため、
投資申請及び実施に関する手続きを簡易化すると共に、
ハノイ市が各案件、特に大きな案件に対して
実施を積極的に支援する必要がある。.

今まで、ハノイ市の外国投資実施額は
平均40%~50%に達したが、
2007年―2008年にこの割合が段々減っている。
2008年の年初9ヶ月でハノイ市の外国投資の実施額が
約80億ドルしかなく、
2008年末までに120億ドルと予測される。

Nguyen Van Tuハノイ市計画投資局副局長によると、
ハノイ市が以前より3倍大きくなったので、
長期的に各投資案件の実施敷地は充分にある。

人材の質はまだ良くないが、
64%~65%の人口が労働年齢であり、
研修を受けた労働者も50%~55%を占め、
他の地方より高い、国の平均率より高い。
従って、今は人材力がハノイ市の強みであり、
外国投資に対する一番魅力的なポイントである。

現在、ハノイ市は金融・銀行センター、
新住宅団地の開発、ショッピングセンター、
オフィスビル、展示会、教育研究開発センター、
ハイテク工業団地、電子・IT工業開発等の分野を優先し、
集中的に投資を呼び掛けている。

2009年末、2010年の頭にハノイ市の全体企画
(Master Plan)が公表され、
ベトナム及び外国投資家に対する
長期的投資の参考資料になる。
それに基づいて、ハノイ市の投資支援政策には
投資支援サービス、
投資申請の手続き、他の支援(土地立ち退き、人材育成)の
3つの問題がたちはだかっている。


Vneconomy.net 2008年10月14日


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