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2008年10月17日

外国投資家 証券売買活動の全景


ベトナム金融投資家協会(VAFI)は
外国投資家の売買活動の分析を公表、
ベトナム投資家に対しての正確な見方を示した。

10月15日、外国投資家は、
VN-Indexが大きく上昇したにも関わらず、
6回連続にSAM、SSI等の有価株式を大量売却し、
購入数はわずか。

最近、外国投資家の取引変動について、
ベトナム金融投資家協会(VAFI)は外国投資家の売買活動を分析し、
ベトナム投資家に対する見方を示唆する。

外国機関投資家 2年間で5倍増
証券保全センターの資料によると、
2008年10月1日まで831の外国投資機関や投資家が取引番号を発給され、
2006年6月の時点より5倍増加した。
ただ、この中の30%しかベトナム証券市場に参加していない。
その中、Citigroup, Deustche Bank, Credit Suise,JP Morga等
世界で有名な投資機関もある。
残りの機関は銀行、テレコム等、民営化の見込みのある国営企業などであり、
現在研究、調査を行っている。

外国投資家の間接投資資金
(FII - foreign indirectinvestment)は主に各投資ファンドを通じて
投資委託方式でベトナムに投資されている。
外国投資ファンドは殆どClosing Fundであり、
活動期限が5年~10年である。

Closing Fundは一般向けに1回だけ証券を発行し、
各投資家から証券を再購入できない、追加発行できないもの。
外国投資家は市場で証券を売買し、
ファンドの資金源に影響は与えない。
ファンドの調達資金額は固定され、活動期間中に変化はない。
その他、2007年にOpen Fundも開設されたが、
管理資金が大きくない。

Open Fundは各投資家の要請に基づいて
投資家と株式証券を売買することができる。
投資委託方式で投資された資金は通常短期のものであり、
ClosingFundより資金が大きい。

2001年から今までの外国投資家の活動
2001年から2006年6月まで、
FIIの資金はDragon Capital,Vinacapital, Indochina Capital
等の主にベトナム駐在事務所を有する外国ファンド管理会社
によりClosing Fundの方式で調達された。
この期間に各ファンドは株式を購入し、市場を支えてきた。
つまり、市場下落時に株式を購入し、
VN-Indexが低いため余り売却しないでいた。

2006年6月から現在まで、FIIの資金は急に増加、
外国機関投資家による投資委託資金が主な原因である。
この資金は短期のものであるが、
Closing Fundより規模が大きい。
各ファンド管理会社は投資家の指示に従って証券を売買する。

2008年から今までの外国投資家の活動に関する矛盾
VAFIによると、証券市場が暴落し、株価が大幅に下落するとき、
外国投資家は大きな損失覚悟で大量に株式を売却している。
(80%損失の時もあった)。
この動きは各ファンド運営者ではなく、顧客の指示なのか。
2008年9月上旬に、数ファンドは大量に証券を売却し、
買いを減らしている。
特に、有価株式は非常に安く売却したが、
9月下旬により高い株価で株式を購入した。
これらの機関が大量に売却するとき、
市場は下落するが、他の外国投資家は買い渋る。

ベトナム証券市場から資金換金の可能性
債券の取引について、2008年6月にインフレが高くなり、
超過輸入のため為替レートが大きく変動したので、
外国投資家が大量に債券を売却した。
この期間、外国投資家は約10億ドルの債券を売却し、
30%を損失した。
(債券の損失は主にVND/USDの為替レートの下落が原因)
外国投資家はベトナム経済の基盤及び政府のインフレの抑制について
余り深く分からないため、損失しても債券を売却するのだ。
最近、アメリカ金融危機の影響で世界中の各発展国も同じ状況になると、
外国投資家は再度債券を大量に売却するが、
これはは6月の状況と異なり親会社の財政状況改善のため、
投資資金を回収しなくてはいけないからだ。
ベトナムの経済状況が悪いというわけではない。

統計によると、外国投資家の債券売買額は
4兆ドン以上になり、今尚その額は増加している。
これは資金が余っているベトナム商業銀行にとって
大きなチャンスになるだろう。

外国投資家の債券売買は
マクロ経済状況及び外貨清算バランスシートに影響を与えない。
外国投資家により保全されている短期債券の額は約20億ドルしか残らない。
株式について、最近、外国投資家の売却数は購入数より多い。

VAFIの考えは以下の通り。
一つ目:投資状況改善のために株式を売却する。
現時点では市場が悪いため、投資状況改善にはいいタイミング。
二つ目:投資委託を行う。顧客は株価の連続的下落に関わらず
迅速な換金を希望する可能性があるため。
又、有価株式を先に売却することもあるが、
現在の状況で流動性が高い株式しか売れない。
三つ目:Open Fundについて、出資者は換金したいので、
ファンドの運営者が投資家に資金返済のために証券を売却する必要がある。
四つ目:ファンド運営者は市場の動きを見すえ、
今証券を売却し、今後安く購入する目的で大量な株式を売却している。
証券市場は回復する時、証券の数の増加による収益を得るものだ。

外国投資家は一斉に投資撤退するか。
Closing Fundは株主により証券の売却圧力を得ないため、
又、株主が換金の要請権を有しないため、
大量株式を売却することは自殺と同様。
投資委託方式で投資する外国投資家は、
一列に換金したいかというとこの可能性も低いだろう。
安く投資委託できる資金は大きくないからだ。
最初の購入した証券の価値約20億ドルであるが、
現在、この証券の時価総額は約70%~80%減らした。
それに、ベトナム証券市場は今最低ラインまで下落し、
有価株式が非常に安くなったので、
各投資ファンドが見逃せないチャンス。

VAFIはこのように 外国投資家の活動内容を分析し、
ベトナム投資家に、ベトナム証券市場についての信用を得ようとしている。


Vneconomy.net  2008年10月17日


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