Vietinbank IPO直前
12月25日、ベトナム国営商工銀行(Vietinbank)の
IPOはホーチミン証券取引所で行われ、
現時点までの購入申請株数が5600単位、
今回の売却株数が5340万単位である。
ベトナム投資家は12,982名の個人投資家および
104者の機関投資家により圧倒的な数になり、
外国側は29名の個人投資家および3者の機関投資家である。
12月21日までの入札申請株数は55,900,200単位、
売却株数が53,400,000単位(資本金の4%)である。
ベトナム個人投資家が39,822,700単位、
外国個人投資家が105,500単位、
ベトナム機関投資家が15,167,000単位、
外国機関投資家が805,000単位を購入申請した。
有利な点
Vietinbankは、ベトナムで最大5社の国営商業銀行の中の1社である。
以前、ベトナム貿易銀行(Vietcombank)は民営化された。
2007年末までの Vietinbankの資本金は7.6兆ドン以上、
総資産が166.110兆ドンであり、銀行分野全体の総資産の10%を占める。
2008年9月末まで、Vietinbankの資本金と総資産は
それぞれ7.626兆ドンと187.530兆ドンである。
Vietinbankの資本金は民営化後に13.400兆ドンになると見込む。
本部、3つの取引所以外に、Vietinbankは141支店、
700取引代理店、3社の独立行政法人、ITセンター、
カードセンター、人材育成開発センターがある。
Vietinbankは90カ国・800社の銀行と協力関係を持っている。.
商標及びネットワークの強みにより、
VietinbankのIPOは数多くの投資家に注目されている。
困難
IPOを2008年末に実施することは
ベトナム商工銀行の大胆な決定である。
この時期ベトナム及び外国証券市場は非常に低迷している。
1年前、2007年12月26日に
ベトナム貿易銀行(Vietcombank)のIPOは
投資家から数兆ドンを調達した。
その時点でのVCBの落札平均株価は107,806ドンであったが、
現在、未上場市場で30,500ドン(2008年12月21日)で取引され、
入札の時点より3分の1になった。
VN-Indexは2007年末の900ポイントから
2008年12月19日の307ポイントに暴落した。
Vietinbankの役員によると、入札の株価20,000ドンは
VCBの落札平均株価の5分の1であるが、
数者の投資家にとってまだ高いと評価する。
専門家の分析によると、
各方式で計算してもVietinbankの株価は20,000以下になる。
現在、上場しているSTB(19,000ドン)とACB(40,000ドン)と
比較すると、Vietinbankの株式が弱い。
VnDirect証券の最新分析報告書によると、
年初9ヶ月のVietinbankの税引き後の利益は1.096兆ドンにしか達しないが、
ACBは1.193兆ドン、STBが8130兆ドンに達した。
VietinbankのEPS(利益/株)は1株 945ドンしか達しないが、
ACBは2,282ドン、STBが1,776ドンである。
年初9ヶ月の各銀行の成績(出典:VnDirect証券)
Vietinbankの平均成長率は銀行分野の平均率より低く、
2009年には不良債権が増加すると予想されるので、
Vietinbankは準備資金の引き当たり及び
利益の減少に直面すると予測される。
来週の注目案件であるVietinbankのIPOであるが、
Phạm Huy Hung会長は
「VietinbankのIPO発行株式が余る可能性はない。」と強調した。
CafeF.net 2008年12月22日