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2009年01月15日

09年 金融・銀行分野の競争激化


世界貿易機関(WTO)加盟から2年後に、
外国銀行や信用機関数社がベトナムで支店を開設した。
特に、外資系銀行3行は100%出資の子会社を設立、
ベトナム金融市場への関心の高さを示す。
2009年は、金融・銀行分野における競争が
さらに激化すると予想される。

現時点までに、
外資系銀行5行の在越子会社の設立が認可され、
WTO加盟の公約通りに、
ベトナム系銀行と同等に対処されている。

この5行中、
Shinhanベトナム銀行有限会社(韓国)や
Hong Leong Bankベトナム有限会社(マレーシア)は
ベトナム人にとって馴染みは薄いが、
HSBC、ANZ、Standard Charteredは知名度も高い。
また、HSBCは、
2009年の外資系銀行活動開始一番乗りとなった。

国家銀行によると、
2008年の外資系銀行の不良債権率は
2007年より多少増加した。
数社が税引き前の利益を赤字としたが、
外資系銀行全体の税引き前の利益は
1.418兆ドンに達した。

外資進出のほとんどは、
ベトナムのWTO加盟(2007年1月11日)後であり、
1.4兆ドンの黒字という数字とベトナム進出数は
それほど目立つものではない。

通常、新規進出銀行は
営業ネットワーク拡大や宣伝のために
多額の支出を必要とするが、
外資系銀行はその必要はあまりない。

2008年に外資系銀行各行は
ベトナム内の営業ネットワークを積極的に拡大し、
年初10ヶ月での調達資金は2007年より1.5倍に増加した。

ただ、ベトナム系銀行と外資系銀行の利益競争は
ベトナムにおける金融分野の競争過熱を助長させる。

国家銀行の資料によると、
ベトナム最大規模の農業農村開発銀行(Agribank)でも
資本金は6.5億ドル(11兆ドン)で、
アジア地域の各国と比較して
ベトナム系銀行の資本規模はまだ小さい。
また、民間商業銀行40行中、
資本金2億ドル(3.4兆ドン)以上の銀行も少数で
Core Bankingシステムを導入した銀行も少ない。

国家銀行の規定により
各銀行は2010年までに
資本金3兆ドンとする必要がある。
HSBCの在越子会社は資本金3兆ドンで、
2010年まで増資の必要はなく、
また、親会社の財務力を強い。

また、「外国」というブランドも
ベトナム人にとって魅力である。
Ly Thai To通にあるANZ銀行の支店は
小規模店舗ながら、多くのベトナム人が
取引に訪れている。
現在、ベトナムでは
ベトナム国内向けの決済サービスだけではなく
国際間決済サービスの利用と需要が高まっている。
しかし、ベトナム系銀行の
それらのサービスの便利性は高くない。

しかし、直ちにベトナム系銀行の
マーケットシェアが大幅に低くなるとは考えにくい。
各商業銀行ではATMネットワークの相互運用を拡大するなど、
外資との競争に向け、実力を高めつつある。

A Chau民間商業銀行株式会社(ACB)は
2008年に185支店と取引代理店を開設、
Sai Gon Thuong Tin商業銀行株式会社(Sacombank)も
数十の支店を開設、
Sacombankは
ラオスに支店を、中国に駐在事務所を開くなど、
内外でのマーケット拡大を図っている。

また、ACBが6兆ドン、Eximbankが7兆ドン、
Sacombankが5兆ドンに増資した。

現在までに、ベトナムでの駐在事務所の
設立許可の発給を受けたのは22カ国にのぼり
支店を33社が開設したほか、在越子会社を5社、
合弁会社5社、外国関係信用機関9社、
ベトナム駐在事務所54社が開設された。


ベトナム通信社 2009年1月14日


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