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2009年02月27日

失業率急増するも 危機感希薄


ベトナム人の大多数は、2009年に失業率が増加すると考えているものの、
3分の2が「自分はまだ大丈夫」と考えている。


市場調査会社TNS &Gallup Internationalの最新調査結果によると、
アジア太平洋地域の全人口の3分の2 (67%)、
またベトナム人口の86%が2009年に自国の失業率が増加すると考えている。
しかし、自らの失業の可能性を危惧しているのは、
アジア太平洋地域の在職者の4分の1(26%)、
またベトナムの在職者の31% に留まっている。

今回の調査「年末の人々の声」は2008年11月から2009年1月まで46カ国で行われた。

就職環境の悪化

実際、他の国と同様にベトナム人労働者も、
国際金融危機下での就職について心配している。

詳細な統計データがまだ明らかになっていないが、
海外から負の影響を受けているベトナム企業は、
2008年末から労働者を解雇し始めた。
特に輸出企業が、テト(ベトナムのお正月)の後から徐々に労働者を解雇している。

最近では2009年2月、Panasonicが世界中の消費需要減退を受け、
ベトナムのCD生産工場で働く労働者を解雇することを発表した。

国会社会問題担当委員会の統計によると、2009年2月10日までに、
Dong Nai省工業団地で働く34万人の労働者のうち1万人が失業した。
ホーチミン市では2008年中に約1万人が失業している。

ハノイ市労働社会将兵局の予測によると、
ハノイ市で失業した人は約6000~9000人であり、
現在、8000人が求職中である。

労働社会将兵省の評価によると、国際経済衰退の影響で、
2008年末までにベトナムでは3万人が失業した。
2009年には、この数字は15万人に増加すると予測される。

              就職危機に対する労働者の懸念(%)

ベトナムシンガポールフィリピンニュージーランド韓国オーストラリアインドパキスタン
2009年に失業率増加8678767472705757
2009年に失業率減少121811155201614


ベトナム人の自信?

こうした現状により、就業状態を維持できることに対する不安が高まっているが、
ベトナム人労働者に対する調査結果では、
3分の2が現在の就職先が安定していると考えている。

86%のベトナム人は2009年に失業率が増加すると考えているが、
注目すべき点は、回答者の誰も、自分が失業するとは思っていない、ということである。

ここで興味深いのは、ベトナム人労働者は概して、
新しい仕事を見つけることに自信を持っている、ということである。

インタビューを受けた人の86%は、今年失業率が増加すると考えている。
また3分の1(39%)が失業してもすぐに新しい仕事を見つけることができると信じ、
55%が新しい仕事を見つけるまでに多少時間がかかると考えている。

今回の調査結果について、Ralf Matthaes-TNS Vietnam社長は述べる。
「ベトナム人は、国際経済衰退がベトナムに影響を与える可能性について良く認識している。
ただ、ベトナムの労働層が若く、また近年、ベトナム経済が急速に発展しているため、
多くの人が仕事はすぐに見つけられると考えている。」

Ralf Matthaes氏はまた、「テトの前に行われた消費者調査によると、
失業を不安視するベトナム人の比率が2008年9月の9%から2009年1月には46%に増加した。 
ベトナム人の失業に対する認識は、今後12ヶ月を経てまた変わるだろう。」と述べた。



Vneconomy.net 2009年2月27日

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