超過支出の補填 資金源確保に警鐘
財務省は、年初4ヶ月の国家予算収入が、
前年同期比-約20%となったことを発表した。
このままだと、今年は予測より29~63兆ドン減となる見込みである。
Vneconomy.net 2009年5月22日
前年同期比-約20%となったことを発表した。
このままだと、今年は予測より29~63兆ドン減となる見込みである。
ここで問題なのは、このマイナス分を補填する資金源がどこにあるか、
ということである。
選択肢としては、国債発行、外国借款、翌年予算の前借等がある。
ただ、どれを取っても、その実施は容易ではない。
重要なのは、国家予算の収支バランスである。
わずかでも格差を残せば、次の世代への負担は大きくなる。
計画投資省の統計によると、
現在まで実施されている需要引上げ資金は、
約143兆ドン(80億ドル相当)になっているという。
それには、資金貸出の保証資金(17兆ドン)は含まれず、
今年使用する部分と、来年支出する部分が含まれている。
需要引上げ資金の中で、大きな割合を占めるのは、
緊急計画実施に対する前支出資金-37.200兆ドンである。
今年に移された08年の投資資金は多額の約30.200兆ドンである。
政府は、外貨準備資金から17兆ドンを捻出、
企業に対する銀行金利支援を行った。
企業の収益税や人民の所得税の減免にも
28兆ドンを投入している。
その他、政府は中小企業の活動支援のため、
貸出保証資金を増加、約17兆ドンを投入している。
需要引上げ全体の支出総額は、数百兆ドンにのぼる。
Le Xuan Nghia-国家財政監査委員会委員長は、
経済状況を改善するために、国家予算の支出超過が
大きくなるのは当然のことである、と語った。
シンガポールはこの数年間、
国家予算の収支バランスが取れていた(超過支出0)が、
現在、支出超過がGDPの6.5%となっている。
ベトナムの国家予算の支出超過が高くなることは、
当然のことではある。
ベトナムの場合、支出超過が平均GDPの5%を超えることはないが、
今年に政府は8%と申請している。
「国債」の恐怖
現在、支出超過を補填する重要な資金源は国内での国債発行となっている。
現在の状況を見ると、政府は需要引上げ資金の確保は充分にできているため、
外国から借款する必要はない。
その他、政府の提案によると、80億ドル相当に上る需要引上げ資金の一部は、
次年予算の一部から引っ張る(37.200兆ドン)つもりだという。
Vu Dinh Anh市場研究院副院長は、
「今までの国債発行は、他の信用機関の金利競争の圧力を受けている。
国債の金利が低い場合、購入する者は減少し、
期限が長びくほど発行が難しくなる。
ベトナム経済はインフレが高いので、金利の圧力が高い。」
と分析している。
他方、国債発行により調達された資金が、
まだ徹底的に活用されていない場合も多いが、金利は払う必要がある。
借金が有効に活用されていないのが、現状である。
37.200兆ドンはさほど大きくはないが、
事前支出のための資金源は大きな問題である。
通常であれば、収入の後に支出、
国内の借金や外国借款の格差に基づき支出する。
事前支出資金が国債の追加発行で調達される場合、
その年の物価に直接に影響を与えることにもなる。
国家予算・財政委員会は
「事前支出資金の37.200兆ドンは、
国家財政の安全性に良くない影響を与える可能性もある。」と警告した。
ということである。
選択肢としては、国債発行、外国借款、翌年予算の前借等がある。
ただ、どれを取っても、その実施は容易ではない。
重要なのは、国家予算の収支バランスである。
わずかでも格差を残せば、次の世代への負担は大きくなる。
計画投資省の統計によると、
現在まで実施されている需要引上げ資金は、
約143兆ドン(80億ドル相当)になっているという。
それには、資金貸出の保証資金(17兆ドン)は含まれず、
今年使用する部分と、来年支出する部分が含まれている。
需要引上げ資金の中で、大きな割合を占めるのは、
緊急計画実施に対する前支出資金-37.200兆ドンである。
今年に移された08年の投資資金は多額の約30.200兆ドンである。
政府は、外貨準備資金から17兆ドンを捻出、
企業に対する銀行金利支援を行った。
企業の収益税や人民の所得税の減免にも
28兆ドンを投入している。
その他、政府は中小企業の活動支援のため、
貸出保証資金を増加、約17兆ドンを投入している。
需要引上げ全体の支出総額は、数百兆ドンにのぼる。
Le Xuan Nghia-国家財政監査委員会委員長は、
経済状況を改善するために、国家予算の支出超過が
大きくなるのは当然のことである、と語った。
シンガポールはこの数年間、
国家予算の収支バランスが取れていた(超過支出0)が、
現在、支出超過がGDPの6.5%となっている。
ベトナムの国家予算の支出超過が高くなることは、
当然のことではある。
ベトナムの場合、支出超過が平均GDPの5%を超えることはないが、
今年に政府は8%と申請している。
「国債」の恐怖
現在、支出超過を補填する重要な資金源は国内での国債発行となっている。
現在の状況を見ると、政府は需要引上げ資金の確保は充分にできているため、
外国から借款する必要はない。
その他、政府の提案によると、80億ドル相当に上る需要引上げ資金の一部は、
次年予算の一部から引っ張る(37.200兆ドン)つもりだという。
Vu Dinh Anh市場研究院副院長は、
「今までの国債発行は、他の信用機関の金利競争の圧力を受けている。
国債の金利が低い場合、購入する者は減少し、
期限が長びくほど発行が難しくなる。
ベトナム経済はインフレが高いので、金利の圧力が高い。」
と分析している。
他方、国債発行により調達された資金が、
まだ徹底的に活用されていない場合も多いが、金利は払う必要がある。
借金が有効に活用されていないのが、現状である。
37.200兆ドンはさほど大きくはないが、
事前支出のための資金源は大きな問題である。
通常であれば、収入の後に支出、
国内の借金や外国借款の格差に基づき支出する。
事前支出資金が国債の追加発行で調達される場合、
その年の物価に直接に影響を与えることにもなる。
国家予算・財政委員会は
「事前支出資金の37.200兆ドンは、
国家財政の安全性に良くない影響を与える可能性もある。」と警告した。
Vneconomy.net 2009年5月22日