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2009年09月17日

ベトナム証券市場は変貌するのか


ベトナム証券市場は
小規模ながら潜在力を有している。
そして、どの国の経済力も、
証券市場に顕著に表れる。


長期的な価値
ベトナム証券市場が設立される9年になるが
どのぐらいの価値を持っているのだろうか。

例えば、2006年末時点での
市場の時価総額は30億USDであるが、
2007年末には「バブル」さながらに
大きく上昇した。

ただ、このバブル的な上昇は
早期に終息を迎え、
市場は1000ポイントから、
2008年末には100ポイントに暴落した。

ただ、2009年末以降、
市場が回復傾向となる。

歴史が長い市場では、
市場の変動にも慣れているが、
ベトナムでは大きな話題となる。
その理由は、ただ単に
市場の変動が経済全体に対する
信用と失望を与えるからである。

Netty Ismail -Bloomberg財政専門家によると、
メコンデルタハウス商業銀行株式会社や
ベトナム電力公社等といった
大規模国営企業が上場した場合、
ベトナム証券市場の時価総額は
4年後に240億USD達するとしている。

240億USDは大きいのか小さいのか
この4年間で人口が大きく変動しなとすると、
一人当たりのGDPは1,200USDとなるが、
証券市場の時価総額は
GDPの4分の1を占めることになる。

Tran Dac Sinh-ホーチミン証券取引所は、
ベトナム政府は証券市場が
GDPの20~30%を占めることを期待する。
(現在は6%)

まだ規模は小さい
ただ、Merrill Lynch&Coの計算によると、
証券市場のGDPに対する割合は
アジア平均で127%であり、
ベトナム証券市場の30%は小さいといえる。

また、ベトナムの東南アジアにおける
市場経済規模は極端に小さくはなく、
最も小規模な経済市場国は
フィリピン市場であるものの、
フィリピン証券市場の時価総額は
2004年7月から480億USD規模となっている。

今後10年間の経済成長率を
8%に引き上げるためには、
外国投資家の参加が必要であり、
ベトナム政府も、市場の管理体制の
充実を迫られている。
ベトナム財政およびベトナム証券市場に対して
よく使われる言葉は「透明性」である。

証券市場を発展させるための
重要なポイントは
政府による国営企業の民営化である。
これらの企業は優先権が高く、
反面、透明性が低いのである。

突破口の拡大が必要
Kelvin Lee-VinaCapital投資銀行社長は
「ベトナム市場はまだ大きくなく、
規模を2倍に拡大することが必要である」
と述べた。

現在、Kelvin Lee氏は
6億USDの投資ファンドを管理している。
ベトナムにおけるファンド管理者と同様に、
Kelvin Lee氏は、長期的な投資家を
呼び寄せることの有効性を強調する。

ベトナム証券市場は今年に入って60%上昇し、
アジア太平洋市場で
最も有効的に活動する市場となった。

市場に新たに参加するのは誰か
ベトナム電力公社(EVN)、ベトナム郵便通信公社(VNPT)、
多数の製鉄会社、セメント会社が
来年中に上場する予定で、
大規模国営企業が
市場に新しく参加する。



Vneconomy.net 2009年9月16日

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