ブルーチップ ベトナム投資ニュース

現在、Hang Da市場、Dong Xuan市場、
Thanh Cong市場、Giang Vo市場、
Hom 市場、Mo市場などの
建設中の売り場面積を入れても
現状の小売り用の売り場面積では
650万人の消費者のショッピング需要には
まだ対応できない状況である。

ハノイ市の商工局の報告によると、
年初10カ月で社会全体の
品物の販売および消費・サービスの売上は
前年同期より13.5％増加した。
そのうち、小売りの売上は
16.9％増加している。
このように、ベトナム経済が回復傾向にあり、
小売りの売上がこの数カ月間で
増加していることから見れば
小売りの商品およびサービスに対する
需要が大きいと理解できる。

ベトナム人の消費傾向の転換
小売り分野の専門家と企業の考えによると、
ベトナム人の消費傾向は
大きく転換している。
伝統的な市場の代わりに
現代的なショッピングセンターを選ぶ
消費者がだんだん多くなっている。
ベトナムと外国小売企業は
この重要な傾向に対応するため、
今後、ハノイ市での小売り用面積と
その供給が大幅に拡大される。

Dinh Thi My Loan博士-
ベトナム小売家協会事務局長は
「消費者まで商品を届けるため、
小売企業自身が
ネットワークを開発する必要があり、
小売店舗の立地が非常に重要であり、
最優先されている」と語った。

また、買い物のための時間が
徐々に少なくなっているため、
現代的な小売り方式の開発潜在力が高い。
小売会社は販売のネットワークを拡大し、
消費者は簡単にショッピングセンターや
スーパーマーケットで
買い物できるようになる。

ベトナム政府は、韓国、台湾、シンガポール、
マレーシアなどの市場で活躍している
外国小売企業に対して
ベトナム小売市場により進出できる
機会を与えている。

Richard Leech-
CB Richard Ellis ベトナム有限会社の
社長の談話では、
ベトナム小売市場に対して
影響を与える主な傾向は
戦略的な合弁の役割が
だんだんと重要になるとしている。
以前、各投資主が現金を必要とするが、
今は、現金と共に小売りの経験が
重視されている。

現状を改善する方法
小売り開発のためには
小売り用面積が重要な要素であるとする
Dinh Thi My Loan博士は
「小売り用店舗の賃借料が
世界で一番高い
東京、香港などの市場を除いて、
ベトナムの小売り用店舗の賃借料は
北京、シンガポールより安いが、
台湾、バンコク、ジャカルタより高い。
これはベトナムの小売会社にとって
大変難しい問題である。
特に、都心中心部といった地域や
ショッピングにおける好立地の賃借料は
顕著である」と語っている。

CB Richard Ellisベトナムの
最新報告書によると、
ハノイ市の中心部で
小売り用店舗は賃貸する場合、
その賃借料は1平米当たり月54USD
（2009年第3四半期）である。
また、周辺地域での賃借料は
1平米当たり月37USDである。
さらに、ハノイ市における
13のショッピングセンターは
総敷地面積が103,576平米で、
利用稼働率も平均79％に達する。

一方、道路に面する
小売り用店舗の面積も
引き続き増加しており、
ショッピングセンターの賃借料に
圧力をかけている。
特に、都心中心部から離れた場所では
大きなプレッシャーとなっている。
さらに、都心中心部から
離れた場所に存在する
ショッピングセンターは
賃借人の構造に関する問題に対面しており、
その多くは小売り専業の企業に
広いスペースを一括して貸し出ししている。

新規案件の実施状況によると、
2010年の小売り用店舗の供給源は
主にハノイ市の西側とその中心部周辺
（Big C向かいのGrand Plaza Hanoi等）
である。
また、中心部の小売り用店舗の供給源は
引き続き制限されている。

数年後には、中心部と離れる地域で
新規の大規模ショッピングセンターが
オープンするなど、
だんだんと増加する予定である。
例えば、Savico Plaza -LongBien地区の
5万平米の多目的販売地（2011年完成）、
Keangnam Hanoi Landmark Tower
（小売り用面積が82,875平米）、
Times Square Hanoi
（小売り用面積3万平米）、
Yenso Park Shopping Mall
（小売り用面積49,253平米）、
Indochina Plaza Hanoi
（小売り用面積19,929平米、2012年完成）
などがある。