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2008年02月05日

ベトナム進出は天国か?


多くの外資系企業がベトナムに進出し、操業している。
投資許認可や金額ベースでは拡大の一途をたどっているが、
成功物語だけではないようだ。
色々な人たちがベトナムに関して好意的に物事を見ているので、
その問題点に関して列記してみる。

物価高
 年間10%を超えるとも言われる物価高
 オフィス賃料も場所によっては東京より高いことも

労使問題
 ストライキ多発
  ”取れるところからとってやろう”といった発想
  物価高を背景にした賃上げ交渉
  政府介入するも解決せぬ労使問題

人材・ベトナム人気質の問題
 優秀な人材不足
  急速な発展に特にマネージャークラスの人材が不足
  工場等、田舎で働きたがらない 
 人件費の問題
  管理職は日本人と変わらぬ職種も
 家族第一主義
  残業を嫌がる傾向
  ワーカークラスは仕事をすぐ辞める

経済構造
 中小企業が未成熟
  技術を持った中小企業等が全く無い
  部品等輸入に頼らなくてはならない実情

政府の問題
 役人たちへの賄賂は風習の域 

インフラの問題
 通信事情の問題
 電力・ガスの問題
 物流(道路や港湾)の問題

現に、人件費や物価水準で、
国際競争力が決まる産業の一部では輸出金額増額も
利益や投資金額が減少している傾向にある。
 
これから進出を検討している企業は、
人件費、物価が安いので、豊富な労働力があるので、
第2の中国!といったキーワードでベトナム進出を考えているのであれば、
今一度、熟考すべきであろう。

既に進出なさっている方、これから進出なさっている方。
今後の見通しをいかがお考えでしょう?


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/


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