« 妊婦と仕事 | メイン | 【金融】国家銀行総裁会見より »

2008年06月24日

混乱収束期の投資選別


攻勢を強める企業、提携・資本注入を受け、生き残る企業。
08年上半期、株式市場の暴落、インフレ、通貨切り下げ等色々あったが、
収束の気配が見え出し、ベトナムは新たなフレーズに入りつつある。

(+)外資系金融機関等、買収候補として資本注入
(-)自己売買により、利益を捻出していた証券会社の収益悪化

(+)資金力がある企業は、非常に高い金利&条件で金融機関へ融資
(-)資金調達力の弱い企業は、業績を伸ばせず

(+)米の豊作&輸出量UP
   食料インフレSTOP期待=インフレ率DOWN期待
(-)食料・原材料価格高騰は、VN国内要因だけでは収まらない

その一方、人材募集状況から推察する日系企業動向。
 ・人材派遣(単純労働者派遣)
 ・IT企業(プログラミング要因確保的意味合いのオフショア開発から、
       パッケージソフト開発等中長期的スタンスで進出検討企業が多い模様)
といった企業は引き続き求人を続けているが、
個人、零細企業から腰をすえた中小企業の進出が増えてきたようだ。


さて、このタイミングにおける投資の選別だが、
以下のように考えてみてはいかがでしょう?

マクロ的に考える
 ①通貨の安定性を問題視(インフレ、通貨の暴落等の先行きに不安)
 ・海外通貨に連動し、国際価格が形成されるものへの投資(通貨不安無)
  EX)原材料、穀物関連企業への投資
 ・ベトナムで展開するも、売上が外貨である業種(通貨リスク無し)
 ②不安定期は、国債をはじめ、価格変動も大きい
  EX)中長期的なインフレ・ドン安リスクを取れる水準での国債への投資
  (ハゲタカファンドのような買い方をする!)

ミクロ的に考える
 インフラ系(×)
  政府価格統制のため、利益見込めず
 不動産(▲)
  ・市中金利よりも想定利回りが安い場合は不適格 
  (銀行貸出金利が20%以上である現状では、
   5年以内で回収できる物件に投資することが好ましい)
  ・不動産価格や賃料の上昇を賃料量収入に転嫁
   &外貨で回収が出来るのであれば、適格投資。
 株式
  ・上場株式
    企業業績が不確かな現状では、両目をつぶって業界NO1企業への投資する。
    第③四半期後半には数値となって混乱収束が見えるでしょうから、
    その前に底ではなく、底値圏で投資する。
  ・有利発行株式をGET
  ・事業提携を前提とした投資

お金だけで投資資金を増やせるほど甘くは無い金余りのご時世。
情報と論理的、戦略的思考こそが、成功の可能性を高める。
地道に情報を集め、進んでゆきたい。


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/


« 妊婦と仕事 | メイン | 【金融】国家銀行総裁会見より »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー