インフレ・高金利の余波と”ベトナムらしさ”
インフレ、高金利の余波で、
支払わない事が増えている。
正確には、金利が高いので、支払いを遅らせることで、
実質的な支払額を減少させることが増えている。
建設会社
資材高騰、人件費高騰のあおりを受け、街中で工事がストップ。
大きな工事は政府が絡むことが多く、
下請け業者に支払いを大幅に遅らせる。
遅らせないように裏金を大量に要求。
黒字倒産や廃業等が相次いでいる。
システム・ソフト会社
資金量豊富な会社が、この不景気(成長率6%は不景気)にやることは
お金を貸すことと(ものすごい利息と、担保を設定)、
ハゲタカファンド並に資産を買いあさること、
そして社員教育やシステム増強のようだ。
VN国内の開発会社の技術力が低く、トラブルが多いことは言うまでも無いが、
外国企業も苦戦している。
システムは、ボトルネック(システム設計上の制約)が、1箇所あるだけで
大幅に機能低下することが、往々にしてある。
それを理由に支払いを大幅に遅らせ、約束日までに支払いをしないことで、
発注元企業は金利収益を上げる。
受託サイドは、そういった支払いやトラブルを見越して、
高めの価格を設定し、受託しなければならない。
上記は一例であり、国民性もあるのだろうが、
こういったことを徐々に改正し、国際社会で通用する企業が
ベトナムから出てくれることを切に願う。
とはいいながら、当社出資先証券会社もこのご時世、
きっちり利益をだしている理由は、
”このベトナムらしさ”にあるのだが(苦笑)
大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング
URL http://www.bcc-jp.com/