相手を食いつぶせ! THIS IS ハノイ利権ビジネス
ハノイで、投資ビジネスを展開する当社には、
ベトナムらしい、利権ビジネス話が色々入っている。
下記、先日当社に持ち込まれた、
某省の土地ビジネスの話。
どの話も似たり寄ったりであるが、
大雑把には下記のような話。
強み
人脈
某省の人民委員会TOPが出世して中央人民委員会へ
※とにかく、どんな人たちも人脈を強調)
ストーリー
1.彼の力を利用し国有地を安く払い下げ。
2.インフラ整備等させ、価値を上げる
3.安く土地を購入したい企業を探してくる
4.転売し、資金回収
※これもよくある話
よくある提示条件
1.お金を貸して欲しい
・個人的な借入
・金利条件
銀行金利と同等
・担保
株式や不動産
2.プロジェクトに金を出して欲しい
・プロジェクト実施会社へお金を貸して欲しい
条件
・プロジェクト終了後に EX)平米 100USDだった土地を120USDで譲る。
若しくは売却し、原価120USDを引いた価格を返済する(数字は適当)
・3~5年で終了しない場合は全額返金する
・担保
なし(みんなで返済時考える)
注目点
1.国有資産売却時に発生する利権商売
⇒世界中どこにでもある話
2.出資者の力が弱い
⇒リスクビジネスの貸し出し金利が、なぜ銀行金利と同等条件?
⇒担保の実行性が?
⇒返済時になぜ20%天引きされての返済?
3.自分だけが儲ける
⇒個人的に資金調達をしたがる
⇒ブローカーが何重にも集い、儲かるビジネスも結局は潰す
3ヶ月で常識が変わる国であるので、
この手の話もたまに聞いて現地に赴くときがある。
そこにはベトナム人でさえも?な商習慣が存在し、ベトナムを学び、
発展を確認する上で、非常に役立つ。
しか~し、ハノイでの商習慣は全く変化の兆し無し。
ベトナムODA贈収賄で、某社が問題となっている。
ベトナムでは常識。仕方が無いこと。
そもそも、日本の国益にかなわぬお金を、そんな商習慣の国に支払う
日本政府に問題がある。
ハノイの商習慣。
郷に入り手は郷に従え。
慣れては来たが、毎回嫌気が差す。
”あるべき企業を育てる”
これこそが必要なのに…
大木健司 (Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング
URL http://www.bcc-jp.com/