ハノイ式100円ショップ その評判は!?
2007年初頭からハノイでは、均一価格商店の開業がめだつ。
いわゆるハノイ式100円ショップである。
こうした店舗の評判は上々で、客もつきはじめている。
こうした類の商店はいくつかの価格帯に分類される。
7000 Happy Shop→7000ドンショップ = 1商品7000VND(40円)
50.000 Happy Shop→50000ドンショップ= 1商品50.000VND(287円)
60.000 Happy Shop→60000ドンショップ= 1商品60.000VND(344円)
ベトナム人のことわざで「安かろう、悪かろう」という言葉がある。
安価でも品質は粗悪だろうと、最初は好奇心で来店していた人々が多かったが
現在ではそれなりに顧客層が安定し、繁盛しはじめている。
こうした均一価格店について分析する。
顧客層
ほとんど生徒や学生。低収入層の人々。
事業主
小売業者。
商品
中国製。主に洋服、おもちゃ、プラスチック道具のみ。
問題点
商品種類が少ない。
商品が多様な従来のハノイ小売店との競争には及ばない。
こうした価格均一ショップの利点・欠点は以下の通り。
利点:
価格競争促進。
商品の安さ。
欠点:
品揃えの悪さ。
品物出所が不明確。
質の保証無。
これは見ようによってはビジネスチャンスかもしれない。
現在のベトナムで日本式100円ショップのように
品数豊富で品質の高い同値段店への需要は大きいだろう。
ベトナム人消費者の要望とは:
―品質の良さと適切な価格。
―住居隣接した店舗、徒歩で来店可能な範囲
(インフラ未整備のため、頻繁に渋滞が生じる道路脇の商店には
行かず、多くの人は住居に近い店で購入する傾向がある)
―商品の多様性
こうした新規事業形態、ハノイ式100円ショップは、ハノイ住宅団地などで
今後も需要が望める。ハノイでの日本式100円ショップ展開は、大きなビジネス
潜在性を秘めているだろう。
(フエン 株式会社 ブルーチップ・コンサルティング)