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2008年02月13日

大胆な市場の動き(HOSE・HASTC所長インタビュー)


以下のHOSEとHASTCの所長とのインタビューには、
達成した成果、これから対面しなくてはいけない困難な問題、
将来の戦略的アイデアが現れている。

HOSE所長
「本で話し、証拠で告げる」 各企業の目標を証明する。

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チャン・ダック・シン(Tran Dac Sinh)HOSE所長

各企業は上場出来た後、HOSEを通じて54兆4,000億ドンを調達できた。
この資金は膨大な現金であり、各企業それぞれのポケットに入れられ、
株主総会の決定による各プロジェクトを実施する。
市場の精算性は良く、去年244兆ドンの株式が取引された。
259兆ドンの市場の時価総額は、国有・大株主の所有株主の価値を引いた後
あまり変わらなかった。
全体を見ると、2007年は証券市場の成功の年であった。
投資ファンドや証券会社も増加した。 当然、HOSEの所長は市場の欠点も示した。 運動で投資する心理、 管理機関の対策が不足するため、株価が急に上がったり下がったりしている。 しかし、シン所長の顔は、市場の発展に楽観的だ。 この楽観は、HOSEのトップ役員に不可欠のものではないだろうか。 シン所長の意見では、 2008年、市場全体の時価総額が、去年損失した部分を全て埋めること、 精算性も50%〜60%に高め、多くの会社が外国市場に上場するとのことだ。 ただ、どうすればベトナム証券市場が大きくなり、世界市場に加盟できるか。 シン所長のアイデアは、 HASTCの上場企業が全てHOSEに移り、 HOSEがレベルによって各企業を2つの取引板に分ける。 HASTCは主に未上場株式や債券の取引を実施する。 そうすると、各証券会社が力を集め、 二つのソフトシステムに適用させるため、ソフトに投資することはなくなり、 二つの取引所で取引代表者を派遣する必要がない。 「我々は、一番合理的な証券市場を構造しなくてはいけない。  上場市場、未上場市場、中小企業の取引板、Blue Chip企業の取引板等を  揃える市場を作らなくてはいけない。  今後良い市場を作ることを目指すのは、どこで誰がどうするという市場ではない。  マレーシア市場は、各取引所を集めるために  6年間という期間と莫大な費用をかけたと言う。  ベトナムが同じような道を歩むのも、現時点ではまだ間に合うと思います。」 このHOSE所長の観点について、各証券会社の社長と相談してみると、 「実施は無理ではないか。もう一度考えるべきではないか」 という回答だった。

シン所長は
「これらの実現は、政府家の政治的決心によります。
 HOSE側がそれに対応できる充実した技術システムを備え、
 決定があったらすぐに実施できるような体制を作ります。
 ASEAN諸国大臣が、今後インド、中国、その他の市場と競争するために
 ASEAN共同証券市場の設立に関する合意書を締結しました。
 ベトナムはこれにより、地域化、および、世界化傾向の中にいます。」
と述べた。
在職中にシン所長がHOSEとHASTCの合併を見られるかどうか分からないが、
この様な大胆な「話」について載せたい。


「道は自分の足元にある」

技術と人材の問題が大きい
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チャン・ヴァン・ズン(Tran Van Dung)HASTC所長

「市場が好転した時には、新しいメンバーも増え、
 市場の規模が拡大し、取引額も大きくなるが、
 我々にとっては、一番頭が痛い時期である。」<

ズン所長は
「2006年、2007年、ベトナム証券市場のメンバーシステム、および
 取引規模が急速に発展した。
 HASTCは小さいので、新メンバーを受け付ける時には、
 空席をあけ、システムを整理しなくてはならない。
 ソフトが安定して動いている時でも、少しでも手を入れると
 100%事故が発生しないとは誰も保証できない。
 また、一人ずつ新メンバーを受け付けるのは問題がないが、
 同時に複数人を受け付ける場合は、ソフトの面で不安が大きい。
 早期に主導的な解決方法がないと
 ソフトのシステムが保証できなくなる。」
と述べた。
HASTCの最初の取引ソフトは、
HASTCのオーダーと改善点に基づいて、ベトナムのソフト会社が作成した。
ベトナム証券市場は新発展市場であり、
HASTCの職員がシステムをオーダーする時に
発生する問題をすべては想像できなかった。
多くの人は
「技術が古いなら、現代の技術をまた購入すればよいではないか。」
と質問した。
この質問は合理的ではあるが、
ベトナム市場の発展状況に適切な技術を選択することは簡単ではない。
そして、予算枠内で支出手続きが計画通りに進むかどうかは、
非常に難しい問題である。

例えば、かなり以前に
HOSEが技術インフラを備えるために、1,500万ドルの予算を受け取ったが、
つい最近、2009年6月までに新技術を適用することを公表した。
HASTCも1,100万ユーロの予算を受け取ったが、
資金の支出のための計画はまだ完成していない。

しかし、技術が一番大きな問題ではない。
一番頭が痛い問題は、人材不足である。
現在急速に発展しているベトナム証券市場にとって
良い人材を雇用するとこは、大変難しくなっている。
仕事に対応できる人材を揃えること、人材を育成すること、どちらも難しい。


1年間で3つの大仕事

2007年、HASTCがあげた一つ目の成果は
1段階から2段階の競売入札方式に変えたことである。
投資家を大勢HASTCに集めることがなくなった。
二つ目、
国債の入札が、人をHASTCに集めた時より急速に発展し、20兆ドンを調達できた。

ズン所長によると、
HASTCは2008年にも3つの大案件を準備している。
1)場所を有する取引から、場所を必要としない(Non-Place)取引に変更する。
2)公衆会社のための取引市場を備える。
3)債券の専用取引市場を開設する。
この3つの目標を実施するために、HASTCは、技術と人材を必要とする。
ズン所長は
「我々はこれらの実施を決心しました。遂行できると確信しています。」
と述べた。

この3つの大案件は、財務省及び国家証券委員会の指導に基づいて実施されている。
専用債券市場に対しては、HASTCが3年前に研究チームを作った。
公衆会社のための市場について、
証券法を策定する時からアイデアが出ていた。
場所を必要としない(Non-Place)取引への変更は、必ず実施しなくてはならない。
実施できなければ、2008年にHASTCが
新設証券会社の入力者のための場所を用意できなくなる。


証券投資紙  2008年2月13日


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