中央銀行公開市場操作へ 39兆ドン投入
金融市場における、ベトナムドンの極度な不足が
今、ベトナム経済に歴史上一番ホットな状況を与えている。
その為、金利が非常に高くなっている。
この状況は、市場にどのような影響を与えるだろうか。
ある銀行は、1週間に2〜4回の金利調整をした。
東南アジア商業銀行株式会社は
短期預金の金利を年間、12%に引き上げた。
その翌日、サイゴン・ハノイバンク(SHB)が、超金利プログラムを実施
1ヶ月の預金金利を、年間12.5%に引き上げた。
負けずと、サイゴン商業銀行(SCB)は、更に高い金利を適用。
12ヶ月預金金利を、年間13.5%に引き上げたのだ。
また、大量な資金を預金する顧客に対し
月1.2〜1.3%の金利を適用する銀行もある。
国家商業銀行が一番冷静だと言われていたが
先週、遂に一連の金利引き上げに踏み切った。
オープンマーケット業務の金利や
銀行業界内の金利の急な引上げにより
市場が珍しく「非常に危険な反応」を示した。
銀行業界内の金利は
2008年2月15日までに、年間で30.1%上昇
2008年2月18日、金利は新記録(年間金利33%)となった。
更に、翌日にはこの記録を更新(年間金利43%)している。
多くの商業銀行役員は
今週中、金利は年間40%を維持すると予測している。
このような市場の加熱により
2008年2月22日、国家銀行がオープン市場を通じ
追加して6兆ドンを流通させた。
各銀行は、通常取引額の5〜6倍で落札
14日期限の金利は、年間13%になり
2008年2月21日の年間金利15%を、2%引き下げた。
国家銀行は、一週間で39兆ドンを流通させたことになる。
これは、国家銀行が銀行の資本を支配する歴史上、初めてのことだ。
この資金は、2007年の短期有価紙の購入資金である
610億1330万ドンの、50%以上になった。
ただ、国家銀行・国庫の信用票、ホーチミン市債券等の国家商業銀行
大規模な民間商業銀行、外国銀行支部には
この多額の資金を貸し出せないことになっている。
従って、全ての中小商業銀行が
高金利(年間30〜40%)な資金借り入れが可能なのは
銀行業界内のみだ。
そのため国営商業銀行は、金利の格差で大きく儲けることができる。
このような理由から
金利引き上げにより、GDPの成長に消極的な影響を与える。
注目すべきことは、経済成長に対する影響だろう。
現在、一連の商業銀行が、顧客に対する資金貸出を制限し
主に借金を回収している。
企業は、非常に高金利な資金借り入れに耐えられるだろうか。
国際金融基金(IMF)の専門家の最新報告によると
金融政策の影響は15〜18ヶ月後に受けるという。
このため、各商業銀行の資金貸出制限は、投資資金不足に繋がり
2008年後半、ベトナム経済成長に影響を与え
GDPの成長目標である9%を達成できる可能性が低くなる。
インフレの制御と共に
経済成長の確保や不動産の成長を制御が、証券市場を支えている。
しかし、この適用手段は、行政的対策ではなく
市場にショックを与えないようにするための対策だ。
このため
金融対策目標を4つ同時に実施するには、無理があるだろう。
Vneconomy.net 2008年2月25日