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2008年03月27日

外国投資家にとって魅力的なベトナム資本市場


3月26日、ホーチミン市で行われた
「ベトナム資本市場:未来へ向ける」セミナーにおいて
Alain CanyVEUBF(ベトナム・ヨーロッパ企業フォーラム)主席は
「このところの、世界市場の不況により
ベトナム資本市場は、大きな痛手を負った。
しかし、政治の安定度や資源の豊富な部分において
我々は、今後もベトナム市場を支持したい。」と述べた。

外国資本 引き続きベトナムに導入。
グエン・ドアン・フン国家証券委員会副委員長によると
証券市場の時価総額は、GDPの40%。
市場の調達資金は、GDPの17%を達成した(2007年統計)。
現在、市場では、各種債券の30%が上場され(GDPの11%)
額換算で、1700億ドンだ。上場株数は約8億で、総額49兆ドン。

外国投資家の売買額は徐々に増えており
現在、ベトナムで活動している外国機関投資家は、600者になる。
この外国機関投資家は
市場全体の25~30%(80億ドル相当)株式を保全、これは2006年の3倍だ。
2007年は、外国投資資金が最も多い年だった(FDIが200億ドル以上)。
これは、ベトナム資本市場に対する信用が高くなっている現れだろう。
100%外国ファンドの設立許可後は、外国資金の更なる導入が予想される。

投資機会が多い。
Fiachra Mac Canaホーチミン証券株式会社の代表取締役は
「ベトナムには、大証券との数ある担保契約があり
仮に、これら契約を清算したとすると、市場は間違いなく痛手を負う。
ただ、政府は市場に対し、最大限の協力を約束したため
下落は、逆に多くの投資機会をもたらす。」と述べた。

Dominic Scriven Dragon Capitalグループの代表取締役は
「ベトナムの債券市場について分析したところ
財政市場において国債が占める割合は、4分の1程度だった。
今後3年間、少なくとも400万債券が発行される。
ベトナムドンは、インドネシア・タイ・フィリピン等の通貨と比べ
金利債券による投資が、非常に有効だ。
ベトナム政府は、1,500国営企業の民営化を目指している。
現在、GDPの3分の1は借金だ。
ベトナムの債券は、清算性が高く、借金市場はインフレに屈することもない。
金利は、ベトナムドンの価値を現す。現時点では債券に投資すべき。」と述べた

不動産市場について、Dominic Scrivenは
「ベトナム不動産の供給は需要より低い。
高級マンションの価格は若干下がったものの
市場が衰退する要素は一つもない。」と語った。

Fiachra Mac Canaによると、外国投資資金の導入は未だ困難だという。
ドルからベトナムドンへの両替には、様々な問題が残っており
各外国企業の活動が安定するまでに、最低でも2〜3ヶ月はかかる。
これにより、外国投資家はベトナムへの資金導入ができない状況だ。
Keivin Snowball PXPベトナム駐在事務所所長は
各銀行が、担保株式の売却をストップしないことには、
外国投資家がベトナムに投資できない状況は続くだろう、とした。


Vneconomy.net  2008年3月27日


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