セメント分野の株式 トレーディングは可能か
建設資材市場が最近非常にホットだ。
特に、セメントの需要は33%も増加したため
投資家が高い関心を持っている。
2008年の年初、ベトナムにおける建設工事数は急増し
不動産分野は、外国から数十億ドルのFDIを受けている。
不動産市場は引き続きホットで、建設資材及びセメントの需要も大きく増加した。
現在、各セメント工場はフル稼働しているが、予備クリンカーの量はまだ少なく
輸入も困難なため、セメントの生産が需要に充分対応できない状況だ。
このため、セメントは常に不足している。
現在、建設用資材の生産・販売企業の40社が、HOSEとHASTCに上場している。
中には、第1ハーティエン・ビムソン・ブットソン等の大きなセメント会社もある。
他に、サイソン・ソンダーYaly等の小企業もある。
既に上場済みの大規模のセメント会社である
第1ハーティエン・ビムソン・ブットソンの株式は
ベトナムセメント公社(Vicem)に支配されている。
これらの企業は威信を持ち、大きなマーケットシェアを占めるため
安定した売上や、利益確保ができる。
現在、サイソンセメント株式会社のSCJ株式は一番高く評価されている。
2007年、株式のEPSは0,457ドン、P/Eが7倍以下だ。
その他財政指標も良い。
また、この3社は、それぞれ大プロジェクトを実施中だ。
ビムソンは、年間200万トンの生産レーンを整備。
第1ハーティエンは
年間200万トンもの生産能力を有する、ビンフォックセメント工場を建設。
ブットソンは、年間160万トンの生産能力を有するセメント工場を建設している。
他社もセメント分野への投資を促進している。
例えば、Vinaconexは
カムファーセメント工場(年間生産能力230万トン、2008年3月に活動開始)
Lilamaは、タンロンセメント工場(年間生産能力230万トン)を建設している。
資本金 | 売上 | 税引き後 利益 | EPS(ドン) | P/E (倍) | 時価総額 | ||
HT1 | 第1ハーティエン株式会社 | 870 | 2295 | 100.8 | 1160 | 21.6 | 2175 |
BTS | ブットソンセメント株式会社 | 900 | 1061.6 | 101.2 | 1125 | 18.9 | 1908 |
BCC | ビムソンセメント株式会社 | 900 | 1553.5 | 134.5 | 1494 | 12 | 1611 |
QNC | ワンニンセメント・建設株式会社 | 125 | 597.6 | 52.3 | 4820 | 7.2 | 433.8 |
SCJ | サイソンセメント株式会社 | 27.7 | 185.1 | 29.4 | 10457 | 6.8 | 205.3 |
DXV | ダナンセメント・建設資材・建設株式会社 | 99 | N/A | N/A | N/A | N/A | 135.6 |
SCC | ソンダーセメント株式会社 | 19.8 | 61 | 4.7 | 2361 | 8.9 | 41.・4 |
SDY | ソンダーYalyセメント株式会社 | 15 | 190.4 | 3.8 | 2548 | 10.2 | 38.9 |
どの企業を選択するか
今後、HASTCは多くのセメント会社の上場を迎える。
例えば、イエンバイセメント・鉱山株式会社、タイビンセメント株式会社
カントーセメント株式会社である。
競争激化の背景において、大企業は、資金力や市場規模に関する強みを持つ。
小社株式のP/Eは、上記大企業3社よりも低い。
このグループの流通株数は低いため、株式の清算性も低いが
はじめのうちは、投資家にトレーディングされるだろう。
セメント分野の困難を慎重に検討すべき
セメント分野株式の展望は良さそうに見えるが、様々な困難に直面している。
入口経費の急増。それらは特に、電気・石炭・ガソリン代だ。
これにより、企業は製品単価を上げざるを得ない状況に陥っている。
現在、セメント工場にとっての一番重要な問題は
生産費用を最大限に節約することだ。
2008年末より
多くのセメント工場が活動を開始するため、供給セメント量が急増する。
各企業は競争激化に向け、顧客確保や新市場開発に備えなければならない。
企業フォルム 2008年4月28日