薬品分野株式 上昇の見込み
金融・不動産分野株式は、魅力的を失いつつある。
しかし今後は、生産分野株式に魅力が出てくるだろう。
薬品分野もその一つだ。
全国の薬品使用総額は、毎年15〜17%を増加している(2007年は11億ドル)。
しかし、これに対する国内需要は40%程というのが実情だ。
従って今後、薬品分野が発展する可能性は高い。
全国で200の薬品会社があるが、商標を持つ企業は少ない。
(ハウザン薬品・Traphaco・Mekophar・Imexpharm・Domesco等)
薬品分野株式は、石油・通信分野と共に投資家の関心を得ている。
現在、上場済みの薬品企業は3社程だ。
それらは、ハウザン薬品(DHG)・Domesco (DMC)・Imexpharm (IMP)だ。
これら3社は、ベトナム国内でトップランクの薬品会社であり、マーケットシェアや知名度も高い。
購入量が増加したため、3社における外国投資家の所有率が高くなった。
ハウザン薬品 | Domesco | Imexpharm | |
資本金 | 200.0 | 137.7 | 116・6 |
時価総額 | 3420.0 | 1538.6 | 1457.4 |
2007年の売上 | 1269.3 | 811.1 | 451.6 |
2007年の税引き後の利益 | 127.1 | 64.2 | 54.5 |
上記3社の売上成績は、急激に成長している。
DHGの2007年の売上は
2004年よりも3倍の増加(4507億ドンから12690億ドンに)を遂げたと共に
税引き後利益も239億ドンから1270億ドンに増加した。
他分野の企業と比べ
毎回、薬品分野のEPSは1単位当たり5000ドン以上だ。
市場が暴落した背景で、この3社による株価が魅力的な値段へ導いた。
発展展望や現在の経済状況を見ると
この分野への投資は、大変良いタイミングだ。
各企業間での激しい競争の背景において
研究や実施(R&D)に大きく投資される薬品企業は
新製品開発、ブランドアップや販売ネットワークの全国規模への拡大が可能だ。
薬品分野は魅力的分野だが、投資家は慎重に検討する必要がある。
理由はまず、薬品原料の単価が上昇し
プラスチック資材や紙材単価も上昇しているため
製品の単価や企業の活動にも影響を与えるからだ。
また、2008年7月1日より
国際保健機構(GMP-WHO)のGMP基準やGSP基準を満たさない
生産企業及び保管倉庫システムを有する薬品輸入販売企業は
生産と輸入活動を停止しなくてはいけない。
この規定により、活動停止を余儀なくされる薬品企業は少なくない。
これらの会社は、従来の直接生産に代わり
基準を満たす企業によるオーダーを受け、加工することになる。
このようなことから、投資家は投資の前に良く研究すべきだ。
Vneconomy.net 2008年5月2日
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