財政投資に関するリスク
多くの証券会社と商業銀行が、証券投資によるリスクを抱いている。
財政投資は、一番効果的な分野、「超利益」分野と評価された。
証券会社は、市場の変動により連続的に上昇したが
2007年末より、状況が逆になったので
一連の企業は、この財政投資分野で大きく損をした。
典型的な例はREEだ。
2005−2006年及び2007年の最初の3ヶ月
財政投資分野で数千億ドンの利益を得たものの
2008年第1四半期には、1000億ドンを損したことを公表している。
上場株式10銘柄に177億ドンを投資した
ラーガー砂糖株式会社も、大きく損をした。
証券投資は全て損をしている
2007年中、Eximbankは17社の戦略パートナーに
5000億ドンの資本金を、額面の8倍の値段で売却、4兆ドンを調達した。
Eximbankは、3.5兆ドンの差額を得た。
ただ、現在のOTC市場では
Eximbank株価が36,000ドン程で、50%下落した。
従って、上記17社は、2.2兆ドン損をした。
2005ー2006年及び2007年の第1四半期に活動開始した証券会社は
証券投資による膨大な利益を得ることができたが
現在は、大損している証券会社が少なくない。
このため、6社の証券会社が「売却オーダー」を出している。
REE及び他社が、証券会社の設立申請を退却した。
ある国営商業銀行の証券会社の社長は
会社のお金を「借り」て、私用証券を購入した。
しかし、2007年に損をしたため
借りた資金の返却ができなくなり、辞職を余儀なくされた。
民間商業銀行による
2005年ー2006年及び2007年第1四半期の証券投資は
銀行全体利益の2番目に貢献している。
また、民間商業銀行株式会社による
証券への投資は、銀行の利益全体の1番の貢献だ。
しかし、2008年第2四半期からこれまでに、証券が大暴落したため
2008年末の財政報告書の中では、大きな赤字数字が掲載された。
各銀行が数千億ドン、数兆ドンを投資している。
財政投資のリーダである
ACB銀行の2007年12月31日付会計検査済みの財政報告書によると
2007年12月31日の時点で売却準備の完了した株式価値は16580億ドンで
清算日に加算された証券担保による借金が74740億ドン
取引証券の価値が5040億ドンだったが
証券下落防止資金は271300万ドン程だった。
ACBの証券投資の総額が96360億ドンになり
貸出資金及び投資資金(414460億ドン)の23.2%を占める。
財政投資No.2のグループに入る他商業銀行が、大きな証券投資項目を有する。
例えば、2007年12月31日の時点で
東南アジア銀行(ドン・ナム・アバンク)の証券投資資金は39680億ドンになったが
「証券下落予防」資金は0でだった。
VPBankの自己売買証券は1320億ドン、投資証券は16780億ドンだ。
国際商業銀行株式会社(VIB)も、証券に66760億ドンを投資した。
また、海運商業銀行が21690億ドン、Techcombankが68420億ドンを投資した。
農村商業銀行から都市銀行に変更したばかりの
規模の小さいアンビンバンク商業銀行(ABBank)2007年末までに
売却用意できた証券は10980億ドン、精算日に来た証券が25610億ドンだ。
証券への投資資金は35690億ドン
顧客に対する貸出資金は、6.8兆ドンの52.5%である。
慎重に研究した軍隊銀行(MB)も
2007年末まで清算日に来た証券が21030億ドン
売却用意できた証券が3730億ドンだった。
証券投資資金は26760億ドン、2006年の4倍になった。
フォンドン株式会社も1690億ドンを投資した。.
営業戦略に対する勉強
各商業銀行は、証券に大量な資金を投資した。
2007年末の時点と比べ、株価が約50%下落し、引き続き下落傾向にある。
2008年末までにどのくらい下落するのか、誰にも分からない。
各商業銀行の証券投資による大赤字が既に見える。
証券への投資が大きければ大きいほど損する。
会計原理及び国際基準によると
商業銀行を含む各企業が証券に投資する際
証券下落防止資金を用意しなくてはいけないが
財政管理の中でこの資金は「忘れられた」ようだ。
次の会計年度に証券を売却すると、損失額は当然膨大する。
原則として各企業、商業銀行は
一定の小さな資金を使って財政、証券に投資するが
主な営業分野に集中しなくてはいけない。
実際、高い利益を目指すので、各企業が証券に投資した。
これにより、2008年末
各企業や商業銀行は、自社の営業戦略に対し様々な勉強をするだろう。
ベトナムエコノミックタイムズ 2008年5月8日