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2008年05月15日

HSBCレポート 株式市場、下落基調も上昇する


香港・上海銀行グループ(HSBC)は
定期的な経済状況や発展展望に関する報告書を公表した。
その中では、ベトナム金融市場・証券に関する予想も掲載したが
市場に対するHSBCのプラス思考に関して、最も関心を示した。

市場の最高下落 HSBCによる、以前の定期報告を振り返ると
ベトナム市場は、長い目で見ると魅力ある市場と評価。株式の購入を勧めた。

4月7日の報告書では
2008年第2四半期のアジア市場の投資戦略について
HSBCは、ベトナム・日本・フィリピン・オーストラリアを
「避けるべき市場 (better avoided)」だと評価した。
この報告により、投資家はショックを受け
結果、VN-Indexは年末の1100ポイントから600ポイントに下落した。

しかし、HSBCはベトナムに対する見方を変えない。
HSBCは依然、ベトナムを長期的な投資潜在市場と評価し
ベトナム市場への投資率を0.5%から1%に引き上げることを勧めた。

今回の報告書でも、HSBCはベトナム市場の将来について楽観的な見方示した。
その他、ベトナム市場は最低限にまで下落したとした。

HSBC提供資料による4月の市場状況を見ると
今月、VN-Indexは上昇したものの、1%程だ。
そんな中、アジア・太平洋地域(日本を除く)市場のMSCIの上昇率は8%
中国のH株式の上昇率は14%だ。
また、1日の平均取引額は大幅減少し、2100万ドル程。
これは、2007年末の3分の1だ。

外国投資家は、今後もベトナム株式を購入(売却はせず)している。
4月の純購入額は12200万ドル、3月は5900万ドルだった。


長期的な保全を勧める
市場の発展展望については、前期の報告書同様、短期的なリスクを持っているとする。
理由は、マクロ政策が解決されていないことにある。
HSBCはこの見解を変えていない。

インフレは、前年同期よりも21%増加、貿易赤字は増加し続けている。
政府による経済成長目標引き下げは、ベトナム投資家の心理に大きな影響を及ぼす。
今回、HSBCは新しい投資ルートを紹介した。それは金への投資だ。

ただ、Dragon Capitalによる予測(EPSの今年の成長率は3%・来年は7%)
について注意した。
EPSの成長率が下がると、市場価値に関する正確さが失われる。

現時点で、上場企業の利益は良い。
最大時価総額を持つ15上場会社が
第1四半期、高い利益率を得た(証券会社を除く)。
その中でも、HPGが一番高く(EPSが451%)次いで、エネルギー株式グループだ。
特にDPMのEPSは77%、VHSが72%だった。
一番低い株式はSSIで、EPSはマイナス75%。

今回HSBCは、長期的なベトナムの株式の保全することを勧めた。
若干困難な状況が続くものの
長期的に見れば、ベトナム市場の投資機会は大きいという。

HSBCによると、質の高い上場会社や自社の主分野に集中する企業
また、金や銀行等の金融分野に拡大しない会社に投資すべき。
具体的に、Vinpearl・Vinamilk等を、魅力的な企業に挙げた。


Vneconomy.net  2008年5月14日


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