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2008年05月15日

新規上場計画 各社とも大幅延期へ


証券市場を通じた資金の調達や銀行からの高金利な資金借り入れ。
これらの問題ついて、多くの上場企業は頭を抱えている。

年初より、証券市場は思わしい変動がない。
これは、上場企業を困難な立場に向かわせている。

証券市場を通じた資金調達ルートも困難をきわめている。
銀行の貸出金利が高くなったことにより
企業は、生産拡大のための資金調達が困難だ。

これが原因で、多くの企業による投資プロジェクトの実施が、「無期限」に延期された。

2008年度の株主総会において
多くの上場企業が2008年の営業計画を調整や
数プロジェクトの実施と上場市場の変更計画を停止した。
また、株式の追加発行計画を一旦ストップした。

一連の企業が追加発行計画を延期
国家証券委員会の統計によると、年初からこれまでに
追加発行を申請した30社のうち、10社が発行延期を申請。
延期理由として、市場状況があまり良くないことを挙げた企業がほとんどだった。
また、株式発行が売却しきれなかった企業や
購入自体を外国戦略パートナーに断られる会社も少なくない。

サイゴンーSavico総合サービス株式会社による
既存株主や社員、戦略パートナーに対する
2500億ドルへ増が目的の1000万株式の発行は、失敗に終わった。
理由は、戦略株主や大株主が株式の購入を断ったからだ。
実際は、1000万株式のうち、550万株式しか発行されず
その株価は、既存株主に20,000ドン、社員に30,000ドンだった。

Incomfish水産投資商業株式会社(ICF)による
2008年の株主総会では
2007年8月の株主総会において認可された3つの投資案件の実施を
一時停止することが決定した。
それらの案件は、ホーチミン市における大洋魚加工工場
フンイエン省における冷凍魚・缶詰加工工場
ホーチミン市における不動産プロジェクトだった。

ホアンIncomfish社長によると、これらプロジェクトが一時停止する理由は
投資資金調達の困難などから、効果が現れにくいことにある。
これらプロジェクトの再開は、会社の生産・営業状況により変わってくる。
同時に、Incomfishも2400万株式の発行計画を延期する。
金融機関を選択し、2008年の投資プロジェクト資金を借金により調達する方針。

それ以前には、全タイビン株式会社(PAN)が
700億ドンから1400億ドンに増資することを目的に
720万株式発行計画の実施期間を「無期限」に延期すると発表した。

つい最近では、Bibica菓子株式会社も
4,630,000株式の発行計画延期に関する申請書を
国家証券委員会宛に送付している。

サイゴン繊維株式会社(SFN)の株主総会でも
800億ドンの増資計画停止に、合意を得ている。
このため、タイミングを見つつ
ホーチミン証券取引所からハノイ証券取引センターへの
上場場所の移転を、取締役に委任する方針。

2008年度計画を調整
困難な状況から、株式発行の延期が盛んになっている。
また、多くの企業が2008年の営業計画を調整した。
例えば、ドンナイ建設用資材株式会社 (DCT)は、2008年の売上と利益目標を調整。
2008年の売上目標は2200億ドン、利益は250億ドン、配当金は最低12%
国家予算の納入は115億ドンと目標調整した。
2007年度実績と比べ、2008年の利益計画は30%低い。
2007年度、同社の利益は1574.5億ドン、配当金率は15%だった。

Savico会社 (SVC)も、2008年の税引き前利益を800億ドンに調整した。
調整前は、1200億ドン。

多くの企業は、2008年後期に向けた
生産・営業・投資拡大のための資金調達準備が、充分ではない。

特別有利な資金調達ルートは、徐々に減っている。
今、上場市場がこの状況から抜け出す手段はあるのだろうか。


Vneconomy.net  2008年5月15日


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