未上場銀行株式に回復の兆し
上場株式が続落している中、
ベトナム未上場(OTC)株式では、
銀行の株価が、ここ数日間で
少しずつ値上がりしている。
市場における銀行の株価が、次第に値上がりしており、
中には急騰する株価もあった。
VPBankの株価は10,500ドン~11,000ドンから
13,000ドンに、
軍隊銀行の株価が13,000ドン~14,000ドンから
17,000ドン~18,000ドンに上昇。
Eximbankの株価も20,000ドンから24,000ドンに値上がりした。
未上場株式の売買仲介者によると、
長い株価低迷のあと、
先週から民間商業銀行数社の株価が次第に上昇している、ということだ。
銀行の株価が、最高値の時と比べ、
90%も下落したものもあったことを考えれば、
これはOTC株式の投資専門家にとって
「ゴールデンタイム」と言える。
銀行の株式が急落した原因は、
市場全体の下落による影響と、
銀行の営業活動の不安定さに対する恐れからである。
しかし、多くの投資家は
大きく期待できる産業だと考えている。
トゥアンVinaCapital財政社長によると、
ベトナム銀行市場では、
未だ開拓されていない分野が多く、
現在も、銀行システムを通じた取引率は低い。
ホアン・ハイ金融投資家協会事務局長によると、
先般の銀行株式の急落は予想外で、
業績の良い銀行の株価ですら、
パートナー企業に売却した株価の
20%~30%までに落ち込んだという。
アンビンバンクは、マレーシアのMayBankに
資本金の15%にあたる株式を、
額面の約5倍で売却したが、
未上場市場では、
アンビンバンクの株価が額面以下に下落した時期もあった。
MayBankは、
ベトナム政府管理機関の許可を得られれば、
引き続き、アンビンバンクの資本金の20%までの株式を
購入する予定。
シンガポールのOCBC銀行も
VP Bank株式の5%を、額面の4.5倍で
購入することに合意したが、
未上場市場では、VP Bankの株価は
そのままの額面で取引されている。
現在、未上場市場で取引されている
ベトナム最大国営商業銀行-Vietcombankの株価は、
職員に対する有利発行株価の50%にも達していない。
未上場市場では、現時点までに、
多くの銀行の株価が先週よりやや値上がりしたが、
大手投資銀行の株価はまだ「安い」。
また、現在も多くの銀行の株式を購入できるため、
国際金融機関は、これらの株式が、
今後高く取引されるのを視野に入れている。
未上場市場での、安い銀行株式の購入が期待される。
証券投資新聞 2008年5月26日