Ha Tay省 外国投資資金15.6倍増の理由
年明けから現在にかけて、Ha Tay省は
64の投資案件(ベトナム及び外国投資案件)を引き付けており、
申請投資資金は9.4兆ドン(約10億ドル)に上る。
うち、外国投資資金は前年より15.6倍に増加。
ベトナム投資案件 31.3%増
Ha Tay省全体で引き付けたベトナム投資案件は48、
投資申請総額は9兆3,780億ドン(前年同期より31.3%増)にのぼる。
内訳は、以下のとおり。
・工業・建設分野 30
・観光・サービス分野 10
・教育・医療分野 7
・農林業分野 1
加えて、Ha Tay省自体への投資が年々増加する傾向にある。
Ha Tay省人民委員会のNguyen Huy Tuong氏は、
「各投資家との協議の結果、Ha Tay省は6月末までに、14兆ドンの
投資資金をベトナム投資家から調達できる見込み(前年同期より2倍)。
Ha Dong国際病院の建設は、大規模投資案件の1つで、
投資申請額は4兆ドンにもなる。」と話す。
しかし、ベトナム投資家による投資額は昨年に比べ
増加はしたものの、外国投資案件と比較すると小規模に留まっている。
Ha Tay省は、年明けから
17案件(投資申請額101万2000ドル)を引き付けている。
際立つのは、前年と比較して、
案件数の増加が33%に留まるのに対し、
投資資金は15.6倍にも膨れ上がっていることだ。
外国投資申請総額は、今年に入って5ヶ月で、
既に2007年より21%の増加。
その全ての案件が、工業・建設分野に集中している。
原因は「ハノイのHa Tay省吸収計画」か
政治・治安の安定
投資に対する奨励政策の実施
企業に対する行政手続きの有利改善
さらに、2007年には、540万ドルだった外国投資案件が、
2008年には、平均5,950万ドルを達成するなど、規模もかなり拡大している。
しかし不動産売買業界では、国内投資家及び外国投資家の関心を高めているのは、
「Ha Tay省がじきにハノイ市に吸収合併される」
という情報に拠るところが大きい、と考えている。
これが実際のこととなれば、不動産業界にとって絶大な投資チャンスとなる。
工業・建設分野がベトナム投資案件の63%を占めるのも、
外国投資案件が集中するのも、年明け、この情報が浮上してからである。
さらに、この中に住宅団地の投資案件は計上されていない。
つまりは、Ha Tay省がハノイ市入りした後
不動産関連の投資案件の増加が続くのは、当然のことと考えられるのだ。
Dan Tri(人民知識)紙 2008年5月29日