IMF支援 ”まだ不要”
昨日の国家銀行の役員の発言によると、
現在市場にある噂とは、逆に、
ベトナムが、経済圧力を解決するための
国際金融機関(IMF)の支援は、まだ不要である。
ベトナム政府は、2007年の急速な信用成長により発生した
経済問題に対して正しく反応していた、ということである。
Reuterのインタビューで、
Adams氏は
「現在、市場では、
ベトナムは、もう直ぐIMFに、支援を要請しなくてはいけないという噂があるが、
それは事実ではない。」と述べた。
IMFは「現時点までに、ベトナム政府からの要請をまだ受けていない。
今後も、要請があるとは、思わない。」と述べた。
年初より、ベトナム政府と国家銀行は、
様々な方策で、食品の物価上昇を抑制している。
例えば、
年初より、3回にわたり、公定歩合を上げていること、
ベトナムドンの信用取引枠を拡大させていること、
ベトナムドンの貨幣価値を2%切り下げていること
この3点が、それにあたる。
金融状況が、徐々に力がなく弱くなり、
外貨予備資金が制限されたため、
多くの市場分析者が
アジアで最も急速に発展しているベトナム経済に対する、
金融危機発生の可能性について、話している。
インフレが ベトナムドンに与える 不利な影響
ベトナムドンは、インフレ上昇のための圧力を担っている。
6月までの食品の物価急騰により、
インフレが26.8%になった。
IMFによると、
現在のベトナム経済状況は、
「もっと今より困難な状況になり、
投資家の信用にも大きな影響が出てくる。」
Adams氏は
「我々は、心配はしているが、
今起こっている問題に対しては、積極的に動いている、と見ている。
我々は、ベトナム経済がこのような状態になった原因については
よく把握しており、
ベトナム政府も、この原因の元になったことに対して、
積極的に対応している。」
ベトナム政府は、今年の成長率は下がると予想したが、
World Bankは、ベトナムの中長期の発展に関しては、
7%に達すると、信じている。
「我々は、
この一連の正しい政策により、
ベトナムは、7%の成長率を維持可能である、
と考えている。
我々は、ベトナムの中長期の成長を確信している。
ベトナムが直面しなくてはいけない問題は短期的なものであり、
これに対し、ベトナム政府は、正しい対策を実施している。」
昨日、北部デルタの主要な水路港を開発するために
World Bankは、ベトナムに対する予算支援計画の中の15000万ドル
及び17000万ドルの信用支援資金を批准した。
この資金は、ベトナムの一連の借金の一部であると共に、
World Bankからの今年のベトナムへの貸出資金11億ドルの一部である。
ベトナムは、World Bankからの支援を得ている国の中で
最も多くの資金を借りられる国である。
Adams氏によると、
ベトナム政府の要請があれば、
World Bankは、更にこの国に支援する、とのことだ。
「ベトナムが7%の成長率を維持できると、
現在の様々な問題は、6~12ヶ月で全て解決できるので、
ベトナムについて考えている、貧困国としてのレベルは下がるだろう。」
とも述べている。
Sanotc 2008年6月27日