銀行の株式: 下落するも、潜在力に期待
現時点で、銀行は様々な困難に直面しているが、
株式投資の潜在力を有している。
・預金金利が上がること、
・インフレ、
等により、再び下落した。
6月上旬、
Standard & Poor’s (S&P), Moody等の国際評価機関が
BIDV、ACB、Techcombankの
外貨預金に対する信用度を下げたため、
銀行は、山のような問題を抱えることになった。
VNDirect証券は、
ベトナム各銀行が直面している問題
・流動性が低いこと
・貸出金利が高いこと
が未解決のため、
今後の営業成績にも影響を与えると予測する。
現在、各銀行とも情報公表をしない為、
不動産、証券投資への貸出資金のうち、
回収困難となった貸出し金に対する評価が
大変困難になっている。
2007年の不動産・証券投資に対する貸出資金が
大きかったため、
回収困難の資金は2008年後半に発生してくる見込み。
中小商業銀行が、特にこの二分野に対する貸出制度を緩和したため、
去年の銀行システム全体の信用成長は37.8%となった。(計画では25%)。
SSIは、5月末の週間報告の中で、
「財政報告書を公表したのが、
ACBとSacombankのみのため、銀行システム全体の、
証券投資に関する赤字を統計できない。」と、
銀行の財政投資に対する懸念した。
2008年第1四半期末まで、
ACBは証券投資資金 12兆420億ドン中、
株市場に1兆2,360億ドンを投資。
Sacombankは12兆700億ドン中、
1兆690億ドンを投資している。
第1四半期、
Sacombankは証券下落の予防資金1,020億ドンを準備したが、
ACBは、まだ準備していない。
昨年、ACBの税引き前の利益は、
証券売買による利益を大きく期待したために、
前年同期から41%減少した。
一方で、Sacombankは36%、
Techcombankは103%増加している。
3行の回収不能貸出資金は、1%以下だが、
他銀行はそれ以上だろう。
3行の証券投資資金は
主要資本の15%~18%を占め、
2008年の利益の約1%を占めている。
これは、投資価値の20%損失が、
銀行利益の10%減少になるということだ。
従って、証券市場が下落を続けると、
赤字は大きくなる一方である。
その他にも、以下により銀行の利益は減少する。
・貸出に関する手数料制限のため、
・企業の清算期限がきた借金の支払いに関して、
リスク回避のため、予防資金を準備する必要があるため
これらの困難により、銀行の株価が下落することは当然である。
しかし株価下落によって、
アンビンバンクのように額面以下になった株式もあり、
Eximbankのように登録価値より低下した株式もある。
これによって、市場が積極的な動きに転じた時点で、
未上場市場での銀行の株価は回復すると見られている。
株式に流動性がある
Eximbank, Vietcombank, VPBank,
Techcombank, 軍隊銀行等のには、
まだ購入者がいる。
購入株価は下がる傾向にあるが、
売却側が安値で売却したくないため、
取引が成功しにくい。
銀行株価の下落が続いているが、
ベトナムコンサルティング会社は銀行分野に対し、
投資の潜在力を有する分野、と評価している。
Bao Viet証券会社は、
経済が衰退危機を越え、再び安定して発展する時に、
銀行分野の株式が、また急速に成長する可能性がある、
と評価している。
ベトナムの銀行サービス市場の、
発展潜在力はまだ大きい。
SSIは、ベトナム経済が今の状況を乗り越えれば、
銀行が再び発展すると見込んでいる。
2008年、生き残った銀行が、2009年より一層発展するだろう。
企業フォーラム 2008年7月4日