« 主な株式売買報告 | メイン | タイの大手不動産業者 ベトナム市場に関心を持つ »

2008年07月08日

不足したドンはどこに流れたか


「ベトナムドンは今どこにあるのか。」
この質問に対し、
数社がGDPの成長率とベトナムドンの供給量を比較。
2005年から2007年にGDPは27.6%成長、
資金の供給量は135%増であった。

この二つの数字を合わせて分析すると、
資金の供給量を見る限りでは、インフレはさらに上昇するはずであるが、
そうならない原因は、
この3年間に供給された資金が
ヘッジファンドや投資家に保管されたことにある。
これらの人々が、市場を混乱させるチャンスを待っている。
(金融の壟断、会社の支配権の買収) 

ベトナムドンを「水」と考えると、
現在、この水は殆ど各河川(商業銀行)にある。
ただ、河の水もあまり残らない。
理由はこれらの水の中で、国家銀行の貯蔵湖に流れた水があまりないので、
河が各畑(企業)への供給を最大限に制限している。

幸運なことに、河から水を借りられた畑も
栽培のためではなく流動性を改善するために使われる。
湖から水を借りられた河も、
湖の様々な条件(信用成長率が30%未満であること等)で
なかなか畑に貸し出せない。

以前、湖が各畑(証券及び不動産)に供給した水が殆ど蒸発した。
残りも凍結。これらの要素を全て計算すると、
残った水は少なく、殆どは
貯水の木(暇なお金を持ってる人、投資ファンド、数企業)にある。

「ベトナムドンは今どこにあるか」の質問に対し、
正しいであろう分析を紹介する。

まず、ベトナムドンは印刷機から発行されるのではなく、
債券、株主により調達された。
壟断機会を待つので、長期間にこれらのお金は利益を作らない。
となると、借金金利及び配当金の支払う資金はどこから出てくるのか。

当然、各ファンドが保有しているベトナムドンは、
ドルから両替され、証券又は不動産に投資される。
ただ、証券市場及び不動産市場がこの1年間で60%下落したことと、
為替レートの上昇傾向(同じベトナムドンをドルに両替すると貰える額が
徐々に減っていること)を合わせると、
各ファンドがより大きく赤字になることを認めるか。
壟断の活動を実施するためにいつまで待たなければならないか。

数投資ファンドの統計によると、
現在の現金額は純財産の数パーセントしかない。
(調達したばかりのファンドを除く。以下の票を参考)

この統計の中に入っていないファンドも同じ状況になるはずである。
このベトナムドンの資金が、全額をドルに両替された場合も、
各ファンドは外貨に関する制限に直面する。

ベトナムは完全に資金口座を自由とする国ではない。
現在の外貨管理政策がまだ厳しいので、
換金のため、直ぐに保有しているベトナムドンの全額を
ドルに両替できる投資家はいないだろう。
派生手段を使ってベトナムドンをドルに変更することはもっとできない。

各銀行の派生契約は、主に有期限の契約であり、
企業の輸出入取引に対する銀行のサービスである。
オプション派生手段の実施がまだ施行的段階であり、
法律面ではまだ整備できないため、
大量のベトナムドンをドルに両替することができない。

従って、ベトナムドンからドルに両替、外国に送金することは、
各ファンドで少しずつ行われているので、
外貨取引市場が急に変動する可能性が低い。
ただ、最近の積極的な情報及び外国投資家による
ベトナムへの導入計画により、
現在市場の状況は全て投資ファンド側に付随するわけではない。

つまり、この数年間で、
貯水湖(国家銀行)の供給水(お金)の量しか見ないと、
現在の水が大きな投資ファンドにあることは
その時の判断だけである(証券と不動産市場がまだホットの時点)

貯水の木だけ見て判断するより、
貯水湖、河川、畑、貯水木の全体を見るべきだ。
その後、洪水となるかは貯水木の水の貯蔵条件と体制による。

また、我々が各貯水木にある水の量を判断するために
代表的な貯水木のモデルを選択しなくてはいけない。
ここで注目すべき重要なことは
これらの貯水木がいくらのドル、金を保有しているかということである。

他の主観的な判断が「幻」洪水という心配を作る。

ベトナムファンド及び外国ファンドにある現金(2008年5月末まで)

HOSEに上場するベトナム公衆ファンド現金(ベトナムドン)純財産割合(%)
VF1258,101,576,8251,881,152,746,19413.70
VF4 (2008年2月28日より活動開始)578,256,092,098738,937,038,30778.30
PRUBF116,820,213,714376,227,371,6444.50
MAFPF140,225,898,492118,999,527,45333.80
ベトナムに投資する外国ファンド現金(百万ドル)純財産割合(%)
Vietnam Enterprise Investments Limited
- VEIL
11.44381.43.00
Vietnam Growth Fund Limited - VGF14.7245.016.00
Vietnam Dragon Fund Limited - VDF4.07203.62.00
Vietnam Opportunity Fund (VOF) 18.746942.70
Vietnam Infrastructure Limited
(2007年7月より活動開始)
226.7136162.80


サイゴンエコノミックスタイムズ  2008年7月7日


« 主な株式売買報告 | メイン | タイの大手不動産業者 ベトナム市場に関心を持つ »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。