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2008年07月08日

VND/USD為替レート 方向性?


6月20日から今日まで、
自由市場でのVND/USD為替レートが急落している。
先週まで1USD=17,100ドンで取引されていたが、
7月6日午後には17,350ドンに上昇。
USDの為替レートの市場間の違いはさほどないが、
レートの動きは依然未知数のままだ。

新たに2%の為替変動幅を適用して1週間を迎え、
USD/VNDの為替レートは新たな局面を迎えた。
金融市場の管理機関によると、7月2日時点での、
各商業銀行のUSDレートは買いが16,840ドン、
売りが16,848ドンと1.3%上昇。
自由市場では買いが17,400ドン、売りが17,500ドンと、
2.25%下落した。

銀行システム内の外貨取引は現在停滞気味。
金融アナリストはこの原因について、買いのニーズがない、
あるいは外貨保有者の売り渋りにあると見ている。

一方で、
市場で最近まで最も積極的に外貨を購入していた在越外資銀行の外貨
の買い控えを指摘する声もある。
外資銀行の外貨の需要が急増した背景には、
顧客への対応のほか、投資目的もあった。
したがって、ベトナム国家銀行の為替レート調整対策により、
外貨投資による利益がなくなったせいで外貨の需要が減ったことは
当然とも言えよう。

一般的に、金や原油価格はドル価と逆行し、
金や原油の価格が上昇すると、ドルの価値が下がる。
世界の原油価格が引き続き上昇する中、
ベトナムの多くの個人投資家がドルの保有に代わり金に投資している。

更に、ベトナム証券市場が10日連続上昇したことで、
証券投資の動きも強まっている。
これらも自由市場におけるドル価下落の要因の一つである。

一部商業銀行によると、
国家銀行が各銀行の外貨の需要に充分に対応したため、
商業銀行は輸入企業に対し、以前より多くの外貨を売却している。


Vneconomy.net  2008年7月8日


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