FPT 成長目標下方修正
Bui Quang Ngoc-FPTグループ代表取締役副社長
ベトナムを含む世界の金融市場が、今年大変動したことを受け、
FPTはグループの成長目標を切り下げた。
Bui Quang Ngoc FPTグループ代表取締役副社長が上記の情報を確認した。
Ngoc副社長によると、
FPTは7年連続発展の後に、今一度自らの活動状況を検討する。
FPTグループの業績は以下の通り。
2008年第2四半期:
純売上 4兆2,830億ドン(前年同期比+36.68%、計画比6.74%)
税引き前の利益 3,280億ドン(前年同期比+9.48%、計画比9.16%)
1株当たりの純利益 平均2,170ドン
今年の最初の6ヶ月:
売上総額 8兆6,760億ドン(前年同期比+47.1%)
税引き前の利益 6,310億ドン(前年同期比+24.63%)
1株当たりの純利益 平均4,185ドン
上記のように、楽観的な営業成績のFPTだが、
自ら成長目標を切り下げ、消費を削減、社員を解雇する。
売上成長目標を19%下げる
売上の成長率を8.4%(当初の計画の19%切り下げ)、
利益成長率を15.6%(当初の計画の9.5%切り下げ)に下げたのだ。
Ngoc副社長の説明によると、
今年最初の6ヶ月に営業成績が良好だった要因は
主に1月から正月後までの売上が好調だったためだが、
5月末より、数商品に対する輸入税が調整されたため、FPTの成長に多少影響を与えた。
Ngoc副社長によると、今から年末にかけ、
政府の消費が10%削減されること、及び、銀行の金利が高く上げられることにより、
人民及び企業が技術面への投資を削減しなくてはならず、
FPTの販売部門も縮小傾向にある。
これらの理由でFPTグループの取締役が
2008年の年末の成長目標を下げる決定をした。
金融分野については、
銀行への投資はFPTの投資分野ではなく、売上目標を切り下げたことは
「金融分野への投資による影響ではない」と説明した。
Tienphong BankはFPTが15%出資した銀行であるが、
2008年6月からの活動開始のため、
悪い貸出案件(証券、不動産への貸出)を避けられた。
FPTが出資した金融投資ファンド管理会社、証券会社において、
FPTの所有率は25~30%しかなく、これはFPTにとって安全な割合である。
Ngoc副社長は
「FPTは民間グループである。
どの分野に投資するにしても、慎重に計算しなくてはならない。
投資した資金は最も効果的、かつ安全に活用するつもりである。」
と強調した。
自らの活動を再度検討
Ngoc副社長は、どの分野、どのプロジェクトに対しての投資資金を削減するか明言していないが、
すぐに投資が必要なもの、投資する必要はないものに関わらず投資資金を削減する。
人事については、金融・販売部門の社員を解雇する予定だ。
Ngoc副社長は、
「これらの部門はベトナムの金融市場に強く影響を受けているため、
今年の成長目標を確保するためにも、各財政会社、証券会社の人事を縮小しなくてはならない。 」
と述べた。
ソフトウェア分野、サービス分野では、引き続き労働者を雇用する。
これらの分野がFPTグループの強みであるためだ。
ベトナム経済状況について、FPTの代表者は
「今の困難は臨時的なものであり、1~2年間続くが、
ベトナム金融市場はまだ大きな発展への潜在力を持つため、
FPTが各財政会社や証券会社の投資資金を引き出す予定はない。」
と強調した。
「この7年間連続発展の間、FPTの発展に対して全く危機がないとは言えない。
今後、率直に自社の活動を検討する必要がある。」
CafeF.net 2008年7月17日