資産管理会社 設立申請ラッシュ
数え切れない銀行設立案件が、承認されなかったが、
今、多くの国営グループ、国内外の企業が、
資産管理会社の設立申請を始めている。
この3ヶ月で、すでに16社の資産管理会社が
設立許可を得た。
そのうち、ベトナムの大手国営企業が12社、
100%外国機関が4社である。
現在、認可中案件が4つある。
資産管理会社の設立申請手続きは、
銀行より簡単で、2008年中に設立する場合、
資本金は最低3,000億ドンですむ。(以前は700億ドン)
しかし、2010年には5,000億ドンになる。
これは大手国営企業、特に外国企業にとっては、
ベトナム金融市場に参入する絶好のチャンスである。
また、中小民間企業は資金不足でも、
大手銀行からなかなか資金を借りられない。
ベトナムの資産管理会社は、
大手国営企業を優先したがるため、
外国資産管理会社にとって中小企業は
マーケットシェア拡大のチャンスなのだ。
しかし、中小企業から利益を得るのは容易ではない。
実際国家銀行は、各資産管理会社に
多様的な活動、サービス供給を許可しているが、
ベトナム資産管理会社は、
大手国営企業の「銀行」として活動することを目標しており、
他のサービスを殆ど実施しない。
例 ・Vinashin資産管理会社が
Vinashin案件にのみ資金調達を行うこと。
・郵便資産管理会社がVNPTにしかサービス提供しないことなど。
これらの資産管理会社は、親会社に属するため、
経済状況が困難になった時には、大きな影響を受ける。
また、赤字となったベトナム資産管理会社も多い。
例えば、Seaprodex資産管理会社(既に解体)、
Sai Gon資産管理会社(Viet A銀行に合併)、
ゴム資産管理会社は、借金の監査を受けている。
Prudential資産管理会社、
SG、PPF、Toyota Vietnam資産管理会社等の
外国資産管理会社は今後、
ベトナム資産管理会社が関心を示さないサービス
(消費者への貸出、個人顧客への信用貸出)
を取り扱うだろうと見込まれている。
ただ、Prudential Vn資産管理会社は、
1年前に設立許可を発給されているが、
この会社の存在は、3ヶ月前からしか知られていない。
Vneconomy.net 2008年8月7日