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2008年08月21日

市場分析 ゴム・石油分野に魅力あり


ゴム、石油分野で活動している企業が印象強い営業成績を達成したため、
ゴム、石油の両株式が、証券市場で魅力を増している。

マクロ経済はこの上半期、様々な困難に対峙しており、
銀行、証券、保険、不動産分野等の株式が暴落したが、
ゴム、石油株式は非常に注目されている。


一列の株式がランク落ち

Vo Quoc Khanh -FPT証券(FPTS)分析担当社長によると、
マクロ経済政策により、最も影響受けた企業は証券会社であり、130%も下落した。

2008年上半期に大損失を出した上位証券会社は、
Bao Viet証券(BVS)と、Sai Gon証券(SSI)である。

Khanh社長によれば、
各商業銀行は、国家銀行が厳しい金融政策をとった時から様々な困難に直面している。
厳しい金融政策が各銀行の調達金利を急上昇させたため、貸出し金利もそれに伴い高くなった。
 
そのため、各銀行は顧客に高金利で資金を貸出せないうえ、
信用成長を30%以下に抑えるため、貸出しを積極的に行うことができない。
また、2008年の利益計画を調整しなくてはならず、増資のための株式発行計画を中止した銀行もある。

銀行が大きな影響を受けたため、不動産分野にも少なからず影響が出ている。
不動産案件に対する資金貸出が制限され、不動産市場が一時膠着状態に陥った。
不動産企業の利益は急速に下がり、不動産分野の株式は暴落した。
2007年、不動産株式は「王様」株式と呼ばれていたが、現在その地位は見る影もない。

金融分野の一部である、保険分野で活動している上場企業4社のうち2社は、
08年上半期の会計報告書を公表した。
しかし、この2社の営業成績は、計画を達せず、利益が大きく金融投資の成績に付随する。
金融市場が急速に変動する場合、これらの企業は大きな影響を受けるのだ。


困難な背景において勝ち抜いてきたゴム・石油分野 

その中において、ゴム、石油分野は印象的な成長スピードを維持している。
今後、他の分野の多くは引き続き困難に陥るだろうが、
世界におけるゴムの調達需要は依然高いため、ゴム分野は高い成長率を維持することができる。

しかも、タイ等の大輸出国では、乾季が長かったため、ゴム供給源が制限されている。
ゴム分野の会社は、ゴムの値段が世界中で急上昇した影響を受けている。
 
08年上半期のTay Ninhゴム株式会社(TRC)、Dong Phuゴム株式会社(DPR)の営業成績は
非常に良い。
ゴムの収穫時期は年末であるが、TRCの利益成長率は前年同期より176%増加し、DPRの成長率も良好だ。
 
Sai Gon証券株式会社(SSI)の分析部の報告によると、
ゴム分野で活動している企業は、マクロ経済の要素による影響を受けないために、
魅力的になっているという。
 
Tay Ninhゴム株式は、18%上昇し、81,000ドンになったときもあった。
Dong Phu株式も30%上昇し、最も高値時は73,000ドンになった。
この二つの株式のPerは10倍以上であるが、借金/資本金の割合は低く、12%である。

原油の開拓量は10%減だが、石油分野の株式も急速に上昇している。
石油分野における上位2社は、石油ドリル・サービス株式会社(PVD)と、石油サービス技術株式会社。
第2四半期にPVDは5000億ドンの利益(計画比70%)を達成し、
PVSは1600億ドン(計画比55%)を達成した。

石油分野で活動しているPhu My肥料株式会社(DPM)も
この上半期は、記録的な利益である、1.1兆ドン(今年の計画比77%)を達成した。


InfoTV.net  2008年8月21日


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