証券取引ルール 変更の歴史をふりかえる
今週頭から、HOSEとHASTCの取引枠が拡大された。
拡大後の取引枠はそれぞれ、HOSEが+/-5%、HaSTC が+/-7%。
ベトナム証券市場は開設以来、国家証券委員会が9回取引枠を変更した。
以下にこれまでの歴史をまとめた。
証券取引枠は一日の株価の変動の範囲である。
2000年7月28日
初めて取引枠を+/-5%から+/-2%に下げた。
この+/-2%はベトナム証券市場の開始の時に適用されたものである。
Vn-Indexは100ポイントからスタートし、1年後には取引枠+/-2%で571ポイントに上がった。
2001年6月13日
国家証券委員会は取引枠を+/-2%から+/-7%に拡大した。
この変動に対し証券市場は積極的に反応し、6回連続上昇した。
しかしその後、Vn-Indexは暴落、2001年10月12日に203ポイントに下げた。
2001年10月15日
投資家業界が混乱した背景において、取引枠は再び削減された。
取引枠が+/-2%に下げられると共に、1週間の取引日数が、3日から6日に増加した。
結果、Vn-Indexは19回連続上昇したが、その後また下落した。
2002年8月1日
取引枠は+/-2%から+/-3%に拡大されたが、Vn-Indexは引き続き下落した。
2002年12月23日
国家証券委員会は取引を支えるため、変動枠を+/-5%に上げた。
証券市場は2005年~2007年の間、積極的に上昇した。
2008年3月27日
ベトナム国内、及び、世界の経済状況による影響を大きく受けたため、証券市場は暴落した。
証券取引枠は再度調整され、
HOSEが+/-5%から+/-1%に、
HaSTCが+/-10%から+/-2%に下げられた。
結果、Vn-Indexは連続的に上昇したが、流動性は低かった。
2008年4月7日
市場の流動性を改善するため、国家証券委員会は各取引センターの取引枠を1%を上げた。
Vn-Indexは引き続き上昇したが、その後、下落時期に入り取引額が拡大した。
2008年6月6日
経済状況が安定したため、取引枠が、HOSEで+/-3%、HaSTCで+/- 4%に上げられた。
Vn-Indexは3回連続下落し、368ポイントになった。
その後また上昇したが、連続的には上昇しなかった。
2008年8月18日
証券取引枠が、HOSEで+/-5%、HASTCで+/-7%に上げられた。
VNS証券株式会社 2008年8月21日