外国銀行のシェア これからますます拡大
先日、ベトナム商工銀行(VietinBank)のPham Huy Hung –会長は、
VietinBankのマーケットシェアが、20%から8%に
下がったことを報告するとともに、
海外銀行参入の前に、各ベトナム銀行が
連携し、競争力を高める必要があると述べた。
約80%である(うち、Vietcombankを除く民間商業銀行が約30%)。
残りは、銀行合弁会社と外国銀行に占められている。
従ってWTO加盟は、銀行システムに
まだ大きく影響を与えていない。
今まで外国銀行は、ベトナム法人から
預金調達規定に従わなければならないものの、
ベトナム機関との信用関係を持っていなかった。
しかし、ある民間商業銀行役員によると、
外国銀行の競争力はかなり高くなっており、
2年前、職員が300人いれば、
外国銀行として大規模とされていたが、
今ではこの人数が、2倍から4倍に増加しているという。
WTO加盟の規定では、2011年1月1日から、
外国銀行はベトナム銀行と平等に扱われるようになる。
しかし、WTOに正式に加盟する以前に、
外国銀行は、ベトナム金融、ベトナム銀行の調査に入り、
民間商業銀行株式会社への出資を通じて、
金融市場に参入している。
しかも、その殆どが世界ランク上位1,000社の銀行である。
外国銀行は、先端技術の強みを生かし、
多様な商品を供給している。
ある調査結果では、ベトナム人顧客の一部が、
外国銀行の優れたサービスを利用しているとう。
このままでは、ベトナム銀行は次第に規模、顧客、販売システムの
競争力を失い、外国銀行のサービスマーケット進入を
制限できなくなるだろう。
2008年6月末までで、外国銀行と銀行外国合弁会社の
資産成長率と貸出資金成長率は、
2007年末から、それぞれ+33%、+50%であった。
(銀行システム全体の成長率は、
それぞれ平均8%、20%に留まる)
以前、この外国銀行セクターの貸出資金は、
全体の9.3%(ベトナムドンとドル)であったのが、
現在、ドルの貸出が全体の29.5%を占めている。
これらの銀行は、活動ネットワークを拡大している。
Standard Charteredは、2008年7月1日に支店をオープンし、
小売サービスの提供を始めた。
ANZも100%子会社を開設した。
計画によると、2008年末までに最低4つの代理店を開設、
数年後にハノイ市とホーチミン市に支店を開設する予定。
ベトナムHSBCは、2010年までに
全国に複数の支店を開設することを報告している。
2010年まででは、マーケットシェアは
それほど変わらないだろうが、
長期的に見れば、大きく拡大していくだろう。
そのためベトナム銀行は、今の時点から
自分達のマーケットシェア確保のための
戦略を立てるべきである。
Sanotc.com 2008年8月27日