CICとDun&Bradstreetの上場企業評価 楽観的な見方
ベトナム国家銀行信用情報センター(CIC)とDun&Bradstreetが、
ベトナム市場へ上場する企業に対する評価を
公表する予定。
以下のように答えた。
Q:2007年の上場企業の全体的な評価について
A: 上場企業は、数・質の両面で成長している。
2007年の上場社数は、HOSEで37.72%、
HASTCで61.36%、延べ97社が増加した。
各企業とも営業成績が次第に改善され、
生産・販売活動が効果的に行われている。
2006年末と比べ、
「最良」の評価を受けた会社は23.16%増加、
「良」「可」の評価の会社は減少、
それぞれ-1.73%と-76%となった。
レベルアップとなった会社は135社、
ダウンが36社、現状維持が122社であった。
特に、中小企業に比べ、大企業の活躍が目立つ。
HOSE上場会社は、HASTC上場会社に比べ、
活動効果が高い。
HOSEでのAAA評価は80社(152社中52%)、
HASTCでは37社に留まった(141社中26%)。
分野別の評価で見ると、
AAA評価企業の割合が一番高かったのは、
商業分野(53.3%)であった。
次点で、消費用製品の工業生産分野(52.6%)。
一方、建設・不動産分野62社のうち、
AA~BB評価を受けた企業は、全体の77.4%を占めた。
各分野の評価は異なるが、
銀行の場合、各企業とも財政指標は良く、
精算能力が改善され、利回り率も高い、
売上・利益が急速に成長している。
Q:現在のインフレ状況は、各上場企業の
2008年から8月までの営業成績に、どのような影響を与えるか
A:CICの企業信用評価は9種類
(A AA, AA, A, BBB, BB, B, CCC, CC, C)に分類される。
AAAで評価される企業とは、
活動効率が高いこと、
主導的に財政状況を管理できていること、
長期的な発展展望を有していること、
財政力が強いこと、
社債の返済歴が良いこと、
投資対象としてリスクが低いことなどが挙げられる。
逆にC評価の企業とは、
活動効果が低いこと、
長期的な赤字状態、
財政状況の管理不足、
運営能力が弱いこと、
期限切れの社債があること、
投資対象としてリスクが非常に高いこととなる。
2008年に入り、世界全体の経済発展が急に減退、
インフレ、原油や食糧品価格の急騰、
金融分野で多くのリスクを抱え、貿易が減退している。
この変動が、多少ベトナム経済にも影響を与えている。
消費者物価上昇率は、
2008年8月で前年末より21.65%増加、
08年初8ヶ月では前年同期から22.14%増加した。
貿易赤字が急増し、証券、不動産市場は下落、
金やドルの価格が複雑に変動することとなった。
VN-IndexとHASTC-Indexは暴落、
取引額と共に投資家の信用もかなり落ちた。
しかし、今年の目標、計画の調整と、
政府、各関係機関の8方策の実施により、
マクロ経済は安定し、国内経済は引き続き成長、
輸出と外国直接投資が大きく増加し、
国際精算バランスシートは黒字となった。
さらに企業が主導性、創造性を発揮するため、
営業方針を調整したため、
年初、多くの上場企業の営業成績は
計画通りの売上と利益を達成した。
特に、銀行株式(ACB, STB)と有価証券(FPT、VNM、VSH等)は
目を見張る成長と利回り率を達成した。
これらの企業は潜在力も高く、
市場が変動する中で、良くコントロールできている。
建設・不動産株式(VCS、HDC、VC2、VMC、DCC、VC5、VC6)、
水産・農産株式(ABT、DBC、NGC)、
紙加工や出版株式(HAP、YSC、DST)は、
インフレの影響を受けたが、それでもよく成長している。
その他、保険、証券企業数社も、08年上半期の状況の中で、
様々な困難に直面したが、
経済、証券市場の回復に伴い、再び発展している。
Q:2008年末の証券市場の変動に関して
A: 個人的な意見だが、上半期に適用された
政府のマクロ経済政策が効果を上げ始めている。
これは市場上昇の引力である。
我々は7、8月、証券市場が次第に「暖かく」なると予想していた。
特に、9月上旬には、取引量・取引額共に急増し、
投資家の信用も回復してくるだろう。
これらの評価の公表は、重要な情報として、
ベトナム証券市場の今後の発展を促進していくだろう。
Vietnamnet 2008年9月10日