ブルーチップ ベトナム投資ニュース

今年のCIC評価で注目すべき点は以下の通り。

1. CICは上場企業の業績が改善したと評価。
最良と評価された企業が増加、良・可の企業は減少した。

2. 2006年と比較したレベル

レベルアップ　135社（HOSE上場企業62社、HASTC上場企業73社）
レベルダウン　36社（HOSE上場20社、HASTC上場16社）
レベル維持　　122社（HOSE上場71社、HASTC上場51社）

2年（2006年、2007年）連続AAAレベル　79社
（HOSE上場56社、HASTC上場23社）

3. 大企業は中小企業より効率的に活動。
HASTC上場企業よりHOSE上場企業の方が活動能力が高い。

HOSEにおいては80社（上場152社の52％）が
AAAレベルで評価された。
HASTC上場企業でAAAレベルは37社。
上場141社のわずか26％だった。

4. 各分野の評価結果によると、8分野中、商業分野（30社）は
AAAレベルが最も多く、53.3％を占めた。AA～BBB評価は46.7％。

次にレベルの高い分野は消費生産分野で、
95社のうちAAA52.6％。AA～BBB47.5％。

最下位は建設及び不動産分野で、62社のうちAAAは14.5％、
AA～BBBは77.4％だった。

5. 年初6ヶ月、多くの上場企業は好業績で、
売上及び利益目標を達成している。

有価株式であるFPT、VNM、VSHなどは印象的な営業成長率で、
利回り率も高かった。

6. 建設及び不動産分野、水産・農産分野、紙加工・出版分野は、
経済状況の影響を受け苦戦したが、株式は上昇。

具体的には、VCS、HDC、VC2、DCC、VC5、VC6（建設、不動産分野）、
ABT、DBC、NGC（水産、農産分野）、HAP、YSC、DST（紙加工、出版分野）
などの株式のPERとEPSが市場の平均よりも高い。

7. Bong Bach Tuyet株式会社（BBT）はここ数ヶ月様々な問題があったが、
昨年同様BBBレベルで評価された。

8. 今年のCIC評価表では新しい内容が盛り込まれた。
2005年～2007年の各企業の財政指標グラフで、
主資本、売上、利益の変動が明記されている。

このグラフを見ると、AAA評価の企業はラインが上昇し、
CCC～BB評価の企業はラインが横ばい、または下降していることが分かる。

* CICは今年の信用評価結果に基づき、代表20社（HOSE12社、HASTC8社）を
表彰。中には、国家商標及び高レベルの商標を授与された企業もある。
審査結果によると、表彰された企業はすべてAA～AAA評価。
CICによると、同社は各社のEPS、ROE、ROAを評価の根拠とした。