銀行システム内の為替レート 1ドル当たり17ドン上昇
国家銀行は、銀行システム内でのVND/USDの為替レートを
1ドル当たり16,512ドンに上げ、ドルの購入始めを知らせた。
これは国家銀行が、為替レート安定のため、
金融市場に強く干渉していることを表している。
輸出企業に悪影響を与えることになる。
輸出額の減少時に為替レートを安定させないと、
輸入拡大に繋がりやすくなる。
国家銀行は、銀行システム内のVND/USD為替レートを
9月9日に1ドル16,506ドンに、
9月12日に16,509ドン、現在16,512ドンに上げた。
従って、9月だけで17ドン上がった。
最近、為替レートは安定を維持してきた。
ドル安は市場にとって喜ばしいことではあるが、
輸出会社に対しては影響を与える。
1ドル16,600ドンの為替レートと +/-2%の変動により、
各商業銀行は対顧客の最高売買レートを
1ドル16,842ドンまで上げることができ、
購入レートの1ドル16,550ドン~16,560ドン と
売却レートの1ドル16,600ドン~16,610ドンより高くなってしまう。
従って、この規定では、
輸出会社を、利益を歓迎できなくなる。
国家銀行は大量の外貨資金を保有しているため、
輸出企業の利益を安定させることもできる。
しかし、国家銀行が為替レート安定のために、
強く干渉しない場合、輸入チャンスが拡大するため、
輸入超過がさらに深刻になる。
今年の年初8ヶ月、
ベトナムの輸入超過額は160億ドルとなり、
前年同期より2倍増加、輸出総額の36.8%となった。
先週国家銀行は、為替レート安定のため、
外貨購入を始めることを報告した。
経済分析者によると、現時点でこの動きは必要であり、
輸出活動を支えることになるとしている。
国家銀行によると、7月中旬から現在まで
市場における外貨の需要・供給はかなり改善され、
供給が余っている状況である。
国家銀行の干渉により、為替レートは安定し、
8月末には1ドル16.600ドン~16.800ドンであったのが、
9月上旬から現在までで、
各商業銀行で1ドル16.600ドン前後の変動、
市場では1ドル16.600ドン~16.620ドンとなっている。
ドルの調達金利は、預金期間によって
年間5.74%~5.97%で維持されている。
国家商業銀行と民間商業銀行のドル預金金利はほぼ同じ。
各銀行でドルの貸出金利は減少傾向にあるが、
国営商業銀行と民間商業銀行間での
貸出金利の格差はまだ大きい。
経済専門家によると、
銀行システム内の流動性はかなり改善され、
年末にはVND/USDの為替レートが
1ドル16.400ドンで維持される見込みだ、としている。
Vneconomy.net 2008年9月17日