外国市場への上場 問題山積
現在までで約10の企業が外国市場への上場計画を発表している。
しかし、実際に上場に成功した企業はまだなく、
数社は上場計画を延期している。
積極的で良い動きである、としている。
ベトナム企業が外国市場上場を通じて、
大きな資金源に接することで、ブランド力が上がり、
輸出活動やサービス提供を促進できるようになる。
しかし、その手続きは複雑ではないものの、
上場条件に満たす会社は数少ない。
上場計画 延期
2006年、2007年にIPOを行った多くの企業が、
外国市場への上場計画も立てていた。
その中でも数社は、直ぐにでも外国市場に上場する予定であった。
当時、外国市場への上場が大企業の中で流行していた。
多くの投資家がそんな企業を高く評価し、
どのような株価でも購入した。
株価は外国市場上場の「噂」で高騰した。
この機会を利用して、多くの企業が上場を公表した。
しかし現在、外国市場への上場の話は消えている。
Sai Gon証券株式会社(SSI)とベトナムミルク株式会社は
先発隊として2008年頭に外国市場に上場する予定であったが、
計画は延期された。
Tam-SSI対外事務局長は
「SSIは、世界経済の状態が良くないため、
資金が調達できず、会社の商標に悪影響を及ぼす恐れがあるため、
シンガポール市場での35,998株の発行計画を、
年末まで延期する。」と話した。
FPT、Vinamilk、Kinh Do役員も同様の考えを示した。
しかし、ベトナムミルク役員は
「上場関連の手続きは完了しており、
資本金5%を発行する計画は、シンガポール取引所の審査と
認可を待っている状態だ。」と報告した。
外国市場なら必ず良いとは限らない
Nguyen Van Thuan-ホーチミン市オープン大学は、
外国市場ならばどこでも威信と品質があるわけではない、としている。
例えば、投資業界の中で
ベトナムに本部があるCavico Corp(銘柄:CVIC)の株式は
Pink Sheet取引所に上場申請するという「噂」が流れている。
しかし、実際は未上場市場で取引されている。
この市場ではCVICは0.15ドルで取引され(2,550ドンに相当)、
この会社役員が話す4.5ドルには遠く及ばない。
この株式PERは3.8倍で、
NYSE、Nasdaq取引所では上場条件に満たないため、
Pink Sheet取引所のみの上場となり、流動性が非常に低い。
専門家によると、Pink Sheet取引所は未上場市場である。
大規模取引所に上場できない株式は、殆どPink Sheetに上場する。
先日、リーマン・ブラザーズ(LEH)の株式は
ここで「ごみ」となった。
CVICと同様、ATIPの株式は0.18 UER(4,000ドン相当)で
取引されているが、この会社は12UERで取引することを報告し、
取引希望者はフランスに行く必要がある。
Le Tham Duong-ホーチミン市銀行学院によると、
ベトナムでは証券取引の歴史が浅く、
上場企業は300社程度だが、多くの人の目にはとまる。
外国市場では株式が各分野ごと、利回り率に分類される。
投資家は世界中の魅力的な株式を選べるのに、
ベトナム企業が投資家の注目を得られるかどうかは不明だ。
投資家の注目を得られない場合、
各株式の流動性は低くなり、資金調達が困難となる。
実力に見合った市場を選ぶために、
各企業は「自己分析と自己理解」が必要である。
ある専門家は「上場のリスクと、ベトナム株主の損失を避けるため、
各企業は実力を高める必要がある。」と話す。
証券投資紙 2008年10月2日