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2008年12月17日

旅行会社に危機感 ツアーコースも激減


旅行・観光業界は、
国際的金融危機の影響を最初に受けた業界の一つである。
実際、外国観光客は5~6月頃より
急激に減少している。

しかし、このような状況に対応する
具体的な政策がまだ出されておらず、
旅行業界の反応も遅い。

多くの旅行会社は、
顧客のツアー取消しが増えるのではないかと懸念しており、
また、多くのホテルでは
2009年第1四半期の予約率は30%にしか達していない。

このような状況について、
Vu The Binh観光総局顧客担当部長は
「状況は非常に深刻である」とコメントしている。

旅行業界の成長率0%との予想も

Pham Ngoc Minh-ベトナム航空公社(Vietnam Airlines)社長は
最近の旅客報告書を見て、驚愕した。

9月以降、
Vietnam Airlines国際便でベトナムを訪れる旅客数は
前年同期と比べマイナスとなっている。
また、ベトナムの正月後の国内便においても、
同様な状況になると予想される。

この傾向について、
Hoang Tuan Anh文化・スポーツ・観光大臣は、
来年、ベトナムの旅行・観光分野は非常に困難であり
成長率は0%が多少上回る程度だと予測している。

後手に回る対策・対応

多くの国々の観光分野は、
このような状況に対して早期から直ぐに反応していた。
タイは観光キャンペーンを実施し、
Phuketでホテルが70%OFF、バンコクでも50%OFFといった
ディスカウントを行った。
インドネシア、マレーシア等においても
ホテルの宿泊価格を下げ、
年末年始の観光を促進するためのPR活動に
数億ドルを支出した。

そんな中、ベトナムでは
12月10日に始めて
「観光客集客緊急対策」としたセミナーが行われた。

そのセミナーにおいては、様々な対策が議論されたが、
最も多く提案されたのは
ツアーコースやホテルの宿泊料金、査証発給手数料等の
値下げといったものである。
観光総局の統計によると、現在、
ベトナムのホテル代やツアーのコースフィーは
フィリッピンやカンボジア、マレーシアよりも高いという。

参考)年から初11ヶ月間の統計によると、
ベトナムをおとずれる観光客の国別の減少率は、
日本5.9%、韓国3.5%、台湾3.1%、フランス1.6%、
スペイン9.4%、ベルギー12.6%、スイス7.4%である。


サイゴンマーケティング紙 2008年12月17日


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